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主人公惣受け物語~アニポケ・カントー編~

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アリア「これも各界間のしがらみを少しでもなくし、よりより交流を目指すのに必要なのです。是非、受けていただけないでしょうか?」


 エリーサ、アリアは、必死にカスミに懇願する。この様子からも分かるように、今度の講演会は準備段階からかなりの熱の入れようである。


カスミ「…分かりました。講演会の件、引き受けましょう」


エリーサ「本当!? カスミさん、助かるわ」


アリア「ありがとうございます」


 しばらく、押し問答やら熟考やらが続いたが、エリーサとアリアの懇願に負けて、カスミは講演会のゲストを引き受けることとなった。エリーサとアリアは本人からの承諾が取れたことからなのか、非常に安堵の表情を浮かべている。


アリア「この件も無事に済んだことですし、エリーサ様。皆様方に学院内を案内してはどうですか?」


エリーサ「そうね。せっかく来てくださったのに、案内もなしに帰すなんてことは出来ないわね。カスミさん、そして皆様もどうかしら?」


カスミ「えぇ、あたし、この学院をもっと回ってみたいです」


ハルカ「超有名私立学校の校舎内を回れるなんて、夢みたいだわ」


デント「コンテストにバトル、ポケモンのあらゆることも学べそうだし、実にいい機会だよ」


エリーサ「決まりね。それと、あなた達にあと2人ほど紹介したい人物がいるの。アリア、中等部に連絡を取って、ドリスとエルヴィーラを連れてくるように言ってくれるかしら?」


アリア「はい、直ぐに連絡を取ってきます」


 エリーサとアリアが学院内を案内する前に、あと2名ほどこの生徒会室に来るようだ。


ヒカリ「ドリスとエルヴィーラ。あの『ボウルの白鳥』のドリスさんに、『ペルヴィタの天使』のエルヴィーラさんですか!?」


エリーサ「あぁ、わたし達の国では確かそんな愛称で呼ばれていたわね」


サトシ「…そのドリスさんとエルヴィーラさんもそんなに有名な人なのか?」


ハルカ「有名も何も、エリーサ様とともに北欧のコンテスト界では超新星として世界中に知れ渡っているわ。コーディネーターの間では知らない人はいないくらいにね」


アイリス「そんなに有名な人が揃っているこの学校、やっぱり凄いわ。アタシ達、なんだか場違いなところに来た気がする(汗)」


 さらに、コンテスト界では有名な人物を目にすることもあって、サトシ達に更なる緊張感が走っていた。アリアが中等部に連絡してからしばらくして、生徒会室に白髪の整ったショートヘアーが特徴のドリスと、ピンク色のロングヘアーが特徴のエルヴィーラと、2人の美少女が入ってきた。2人は簡単に挨拶と自己紹介をサトシ達にした後、エリーサ、アリアとともに、サトシ達に学院内を案内することとなった。


エルヴィーラ「それにしても、みんなそれぞれ遠いところから大変だったでしょう」


カスミ「いえいえ、あたし達こういうのには慣れていますんで」


ドリス「あら、それは頼もしいこと限りないわね」


 案内する最中、サトシ達はエルヴィーラやドリスとも打ち解けあったみたいだ。この2人もエリーサ同様、フレンドリーな性格のようだ。


アリア「(ボソッ)良かったですね、エルヴィーラ先輩。お目当てのサトシ様にも出会えて…」


エルヴィーラ「!?」


アリア「(ボソッ)内心、サトシ様と一緒にいるあのコ達が羨ましいのではないのですか。」


エルヴィーラ「…」


 アリアの問いかけに、エルヴィーラが顔を少し赤くさせながら黙り込んだという一幕もあったのだが…。実はエルヴィーラ、本職はポケモン・コーディネーターでありながら、他のコーディネーター以上にポケモンバトルにもかなりの関心を寄せている。特に、サトシについては、学院のファンクラブに秘かに所属するくらいにチェックしているとか。


エルヴィーラ(だって、仕方ないじゃない。サトシ君、カッコ良くてあたし好みの可愛さだし//////)


 不幸中の幸い(?)というべきか、エルヴィーラのサトシに対する想いは、カスミ達には気づかれていないようだ。このようなやり取りもありながら、サトシ達は学院内の施設を次々と案内される。


アリア「こちらの実習室では、普段コンテストやバトルのシミュレーション講義を開講しております。本日は確か、特別講師を呼んでコンテストに関する特別講義をする日でしたわね」


ドリス「その特別講師の方は、現在は引退されていて現役当初はシンオウでかなり腕のあるコーディネーターとのことだったわ」


カスミ「シンオウって、ヒカリの故郷だったわよね?」


ヒカリ「えぇ、いったいどんな人が講師なんだろう?」


 とある中部屋の前に到着し、アリア達から本日部屋の中で行われている特別講義についての説明を受けるサトシ達。話によれば、シンオウ出身のかなり腕利きの元・トップコーディネーターが特別講師とのことである。


アリア「皆様、入ってみますか? 特に、ハルカ様、ヒカリ様は同じコンテストを生業とする者として、貴重なことが学べると思うのですが?」


ヒカリ「えぇ!? いいんですか?」


ハルカ「講師の方がどんな人かも気になりますし、コンテストのことここでもっと学びたいかもです」


ドリス「それじゃあ、少しばかりお邪魔させていただきましょうか」


 この件に関しての異論は特になかったので、全員目の前の部屋の中へと入っていった。徐々に学院の雰囲気にも慣れ始めているサトシ達。ここで何を得ることが出来るのだろうか…





後書き

オチの付け方が雑になってきた感(汗)


ちなみに、話の途中で出てきた「ハウスカ トゥトゥストゥア」とは、フィンランド語で「はじめまして」という意味です。