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主人公惣受け物語~アニポケ・カントー編~

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第45話『招かざる珍客』

前書き

いきなり、キチガイレベルのナルシストが登場します(笑)


サトシ達はここでも巻き込まれ体質な模様です…





 内線電話で例の人物が正門前に現れたことを聞きつけ、正門前へと向かうサトシ達。そして正門前に到着すると、


ウォーグル「ウォォォォォ!」


ヒカリ「あのウォーグル、昨日の…」


ベル「? ウォーグルの上に誰か乗っているわ」


 上空には昨日サトシ達の目の前に現れたウォーグルとその上には一人の少年が乗っていた。そのウォーグルと少年に群がるように、学生たちが集まっている。


???「やぁ、美しきシニョリーナ達。君達の永遠のプリンチペ、バシーリオが加齢に登場だよ!」


ヒロインズ「「「「はぁ?」」」」


ベル「?」


 バシーリオと名乗るウォーグルに乗ったバシーリオと名乗る少年は、自らの髪をかき分けながら自分の真下にいる学生たちに目がけてキザに投げキッスを放つ。そのバシーリオの行動に、真下にいる学生諸君はもちろん、遠目から見ていたアニポケヒロインズもドン引きしている。


バシーリオ「ハハハ、シニョリーナ達は相変わらずのおマセさんだな。そんなに恥ずかしがらなくても、君達と僕との仲じゃないかい」


 ただ、そんなことはおかまいなしにバシーリオはさらにナルシスト発言を連発、さらには投げキッスに飽き足らずウィンクまでもお見舞いする。真下の学生諸君からは悲鳴ともいえる声が聞こえるが、恐らくバシーリオにはそれが自分が来訪したことに対する歓声にしか聞こえていないのだろう。


ヒカリ「…何なんですか、あれ」


ドリス「…見てのとおりよ」


カスミ「昨日話は聞いていたけれど、まさかここまでとは思いもしなかったわ」


ハルカ「シュウもキザだけど、あのバシーリオって人はそれ以上だわ。まだ、シュウの方が断然マシかも…」


 ヒロインズは、実物を見てさらにバシーリオに対する印象が悪くなった模様である。一応、本家アニポケにはハルカのライバルにシュウというキザなコーディネーターが存在するが、バシーリオのキザ度は彼よりもさらに上をいっている。シュウはキザな一面もありつつも女性に対してはきちんとした心配りが出来る紳士的な一面を持つ印象があるが、一方のバシーリオは、人目を顧みず女子たちに猛烈なアピールをする様子から見切り発車なただのナンパ野郎にしか見えない。


ドリス「はぁ…。時間の無駄だと思うけど、私がアイツを説得してくるわ…」


アリア「ドリス、頼みます。この学院の中で一番イタリアと御縁があるのはあなたなのですから…」


 このままでは収拾がつかないと判断したドリスは、溜息を吐きながらも無条件で帰ってもらうよう、バシーリオの説得にあたる。今のやり取りでドリスとイタリアには深いかかわりがあるということが判明したが、今はそれを追求するどころではない。


ドリス「性懲りもなく現れたわね。この下衆野郎!」


バシーリオ「おや、そちらにいるのはシニョリーナドリスではないかい? 今日も相変わらず可愛らしいけれど、美しきシニョリーナには似つかわしくない言葉遣いなのはどうかと思うよ」


ドリス「大きなお世話よ! 大体アンタみたいな奴に褒められてもうれしくもなんともないわ!」


 バシーリオに対して、かなり高圧的に語気を強めるドリス。普段人と接するときはかなり友好的な彼女ではあるが、バシーリオのような自分が極端に嫌悪する相手となるとかなり高圧的になるようだ。


バシーリオ「今日は休養日でせっかくこちらに出向いたというのに、我が愛しきカトリーナちゃんはどこにも見当たらないではないか…」


ドリス「お生憎様。カトリーナは今日一日中、講義が詰め込んでいて忙しいの。アンタみたく暇を持て余して、女の尻ばっかり追っかけているような野郎とは違うのよ」


バシーリオ「女の尻を追っかけるとは随分なご挨拶だね。出来れば美しきシニョリーナ達との楽しい交流といって欲しいものだよ。あっ、それとも愛しきカトリーナちゃんの代わりに君がこの僕の相手をしてくれるのかい?」


ドリス「はぁ!? なんで私がアンタみたいなのに付き合わなきゃいけないのよ! バカじゃないの!」


バシーリオ「そこまで恥ずかしがらなくてもいいさ。あっ、君には愛しの彼がいるものなぁ。合宿メンバー一の美男子の僕に構っている暇はないものね」


ドリス「!? あ、アイツのことは関係ないでしょ///」


 強めに出ていたドリスであったが、バシーリオに弱みを握られているようで説得は難航している。


ドリス「とにかく今日はさっさと帰って! 昨日からの大事なお客様を接待しているんだから!」


バシーリオ「お客様?」


ドリス「あちらのアリアと一緒にいる人達よ」


 ドリスは遠目から状況を伺っているサトシ達を指差して、バシーリオの視線をそちらに向かせる。


バシーリオ(あれは確か、先のイッシュリーグでベスト8までいったサトシ君、それに緑の髪の少年は元サンヨウジムジムリーダーのデント君。それに一緒に居る女の子達はジムリーダー、今日本で頭角を現しつつあるコーディネーター、褐色肌と金髪のコはよく分からないけれど、蒼々たる面々ではないか…)


 どこで情報を仕入れたのかは定かではないが、バシーリオはサトシ達の事はある程度把握しているようだ。


バシーリオ(サトシ君にデント君、この僕程ではないがなかなか整った顔つきだね。それに周りの女の子達、なかなかエ・カリーナではないか)


 さらにバシーリオはサトシとデントの容姿を褒めつつ、ヒロインズとベルに興味を示したようだ。このバシーリオ、世界じゅうの女子が全て自分のものだと思っているのだろうか…


バシーリオ「客人がいたのは気付かなかったよ。これは失敬…」


 ここまで自分の身勝手さを曝け出しているバシーリオであるが、客人の接待中と聞けばあまり無礼なことはできない。というか自覚しているなら、最初からやらなければいいと思うのだが…


ドリス「分かったなら、さっさと帰って。アンタがいると、サトシ君達に迷惑がかかるのよ」


バシーリオ「でも、ここまで来て愛しのカトリーナちゃんの顔が拝めず帰るのもなぁ…。君達やあちらのコ達が僕のお相手をしてくれるのなら話は別だけどね…」


ドリス「はぁ…。だから、カトリーナはアンタに構っている暇はないって言ってるでしょ。それにあのコ達を巻き込まないでよ」


 一向に引く気配のないバシーリオ。こうなれば、ナルシストの度を越えてただの身勝手な男にしか見えない。


アリア「予想はついていましたが、かなり難航しているようですね…」


ドリス「えぇ、アリアごめん。私ではこれ以上は無理だわ。アイツを真正面から説得しようっていうのが、間違いだったわ」


アリア「それなら、こういうのはどうでしょうか? バシーリオとポケモンバトルをして、バシーリオが勝てばバシーリオの要求をなんでも聞きましょう。その代わり負ければ、そのまま無条件でお帰り頂きます」