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主人公惣受け物語~アニポケ・カントー編~

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バシーリオ「ううむ、負けた時のリスクがデカいけれど、その条件を飲もう。それで僕の要求は、『今夜この場にいる女子全員、僕の相手をする』。これでどうだい?」


ドリス・ヒロインズ「「「「「はぁ!?」」」」」


 バシーリオのとんでもない要求に当然、唖然とする女性陣。


ドリス「何よその要求! 身勝手にも程があるわ!」


ヒカリ「大体、なんであたし達まで巻き込まれているのよ!」


バシーリオ「君たちが僕の視線に入った瞬間から、至福のひと時は始まっている。全世界の女子は皆、僕のアンジェラなのさ!」


アイリス「うぅ!? なんだか寒気がしてきた…」


 バシーリオは名言っぽく宣言しているが、内容そのものはその領域を遙かに超えた妄想といっても過言ではない。このバシーリオの宣言とともに、女性陣は全員寒気を覚え、心なしかブーイングのようなものも起きている。


アリア「皆様、ご安心を。こちらが勝てばよろしいのです」


ドリス「アリア、簡単に言うけれどね…。それに誰がバシーリオのバトル相手をするのよ」


 バシーリオはポケモンバトルする気満々だが、そのバシーリオのバトル相手がまだ決まっていない。


サトシ「あの、アリアさん。このバトル、俺がやりましょうか?」


アリア「えっ? サトシ様が?」


 そこへサトシが会話の間に割り込んで、自分がバシーリオの相手をすると言い出す。


ドリス「駄目よ、サトシ君。これ以上、サトシ君に迷惑をかけるわけにはいかないわ」


アリア「それにサトシ様は昨日、タッグバトルをおやりになったばかり。私もこのバトルはあまりお勧めできませんわ」


 サトシはバトルする気満々であるが、ドリスとアリアがそれを制止する。これ以上学院内での揉め事にサトシ達を巻き込むわけにはいかないと思ってのことである。ただ、バシーリオの要求の内容からしてすでにかなり巻き込まれているような気もするが…


サトシ「俺は別に気にしていませんよ。それに俺にとって、ポケモンバトルをさせていただくことが最高のおもてなしですから」


ヒカリ「ありゃあ…。ポケモンバトルが最高のおもてなしって…」


ハルカ「さ、サトシらしいというか…」


アイリス「この状況分かって言っているのかしら…」


カスミ「恐らく分かっていないわね…」


サトシ「?」


 さすがはバトル脳のサトシ。このようなゴタゴタな状況でも、ポケモンバトルとなると誰よりも素早い反応を見せる。


ドリス「本当にいいの? 私達のせいで、あなた達を巻き込んでしまったというのに…」


サトシ「えぇ。こんな揉めている時に難なのですが、昨日のタッグバトルでもっと世界レベルのトレーナーとバトルしてみたいと思いました。だから俺にやらせてください!」


アリア「そこまでおっしゃるなら…。お願いします」


 サトシのポケモンバトルに対する熱意に負け、バシーリオの相手をサトシに頼むことにしたアリア。


バシーリオ「どうやら決まったようだね。僕の相手はサトシ君、君だね」


サトシ「はい! よろしくお願いします」


 ひょんなことから、2日連続でポケモンバトルに挑むこととなったサトシ。バトル相手のバシーリオはどんなバトルスタイルなのか。そしてサトシはそれにどう立ち向かっていくのか…


続く





後書き

この作品でも巻き込まれ体質なサトシ達w



※ この話の中で多くのイタリア語の単語が出ましたが、意味は今後も書きませんのでご了承ください。