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主人公惣受け物語~アニポケ・カントー編~

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 ドリスとアリアから休息がてら校舎内に寄っていかないかと提案されたマルコ。彼はそれを二つ返事で承諾する。


マルコ「久々にドリスやアリア、そちらの初対面の方々とも積もる話がしたいからな。あっ、代表関連のことはあまり話せないぞ。アリアの諜報のスキルは折り紙つきだからな…」


アリア「情報収集スキルとおっしゃっていただきたいのですけどね」


マルコ「ついでにだが、そこの伸びている馬鹿も上がらせてくれ。少しでも目を離すと何をしでかすか分かったものじゃないからな…」


アリア「…えぇ、それは構いませんよ。それでは皆様、早速向かいましょう」


 バジーリオも一緒ということに少々怪訝な表情を浮かべる女性陣であったが、先程までの愚行を考慮してなくなく受け入れることとなった。ちなみに今のバジーリオの顔はアザとコブだらけ、少しばかりかいたるところから赤い液体が流れている。この彼の現状から、公開処刑の凄まじさが見て取れる。そんな見るも無残な物体…バジーリオも一緒に一行は、生徒会室へと向かう。


ヒカリ「それで、マルコさんは来日の際はポケヴェールに立ち寄っているんですね」


カスミ「そこまでこのポケヴェールと縁があるなんて驚きです」


マルコ「まぁな。それにドリスとは昔からの仲なんでね」


 生徒会室に入って各人椅子に腰かけると、楽しい談笑の時間が始まる。ちなみにサトシは、連日のポケモンバトルでポケモン達を休ませるために仲間達とは行動を別にしており、デントもその付き添いでここにはいない。


ハルカ「マルコさんはドリスさんとどういう関係なのですか?」


アイリス「もしかして、恋人同士とか?」


ドリス「ちょ、ちょっと、ハルカさんにアイリスさん///」


マルコ「まぁ、そんなところかな」


ドリス「ちょっと、マルコまで///」


マルコ「別に隠す必要もないだろう。それに私はコソコソ隠れて行動するのがどうも苦手でね。ドリスとの関係も、もっと世間に広めたいくらいだ」


ドリス「…ば、バカ///」


アリア「ふふふ、ドリスも本当は満更でもないくせに」


ドリス「わ、私、そ、そんなんじゃ///」


ベル「うわぁ〜、お二人ともお熱いですね〜」


ドリス「も、もう///」


 生徒会室にいる全員(既に知っている面々もいるが)にマルコとの関係が明るみにされ、これまでにないくらい顔を真っ赤にさせるドリス。アリアの言うとおり、口では嫌々言っているが、本心はもっとマルコに甘えたいと思っている。いわゆる、ツンデレといったところか。まぁ、2人っきりになれば夜な夜な愛の情j←言わせないし、そんなことしてないわよ! by. ドリス


エルヴィーラ「…は、入りづらい」


カトリーナ「え、えぇ(でもドリス、羨ましいですわ。わ、私もサトシ様と…)」


サトシ「? 一体何が何だっていうんだ?」


ピカチュウ「ピカァ…」


デント(サトシ、もう少し空気を読むことを考えたほうが良いと思うよ…)


 午前中の授業を終えて生徒会室前に到着していたエルヴィーラとカトリーナは、扉の向こうの雰囲気に押されて立ち往生していた。ちなみに途中彼女達と合流したサトシとデントであったが、サトシはエルヴィーラとカトリーナが立ち往生している理由が分からず、デントはそんなサトシを見てピカチュウとともに苦笑とため息を吐くしかなかった。そんなこんなで、4人と1匹が生徒会室に入ったのは、それから少し経過してからのことだった。


マルコ「それにしてもサトシ君。バジーリオのポケモンを一体倒したそうじゃないか」


サトシ「いえいえ。俺、初っ端から苦戦していましたし、エルレイドを倒した後もバジーリオさんのペースに押されていました。まだまだですよ」


マルコ「エルレイドは、バジーリオの手持ちの中でもトップクラスの実力を誇るポケモンだ。それを倒すだけでも大したものだよ。そんな緊迫したバトルを中断させて本当に済まないと思っている。お詫びと言っては難だが、今度機械があれば是非バトルを頼むよ」


サトシ「こちらこそ、お願いします」


 マルコはサトシとバジーリオのバトルの戦況を聞いて、マルコはサトシに対して興味を示したようだ。それもバトルの中断させたお詫びとは言え、バトルの約束を取り付けるくらいだ。


バジーリオ「サトシ君のバトルセンスの良さは、実際バトルしたボクも実感したよ。最近、日本のトレーナーがメキメキ勢力を上げてきていると聞いたけれど、ボク達イタリア代表もうかうかしていられないなぁ。あぁ、それにしても我が愛しきアンジェロ・カトリーナちゃんにさっきのバトルを見せてあげたかったなぁ…」


マルコ「はぁ…」


 バジーリオはカトリーナにウィンクをしながら、こう語る。マルコはそんなバジーリオを見て、呆れて溜息を吐くしかなかった。


カトリーナ「あの、バジーリオ様。あなたの私に対して、好意的に接してくれるのはありがたいのですが…」


バジーリオ(うんうん)


 突然、口を開いたカトリーナに身を乗り出してその声を聞くバジーリオであるが、


カトリーナ「わ、私、あ、あなたのこと…」


バジーリオ(…ゴクリ)













カトリーナ「た、タイプじゃないんです!」


バジーリオ「……」


 カトリーナがどこぞの魚人島の人魚姫のようなセリフを放った後、バジーリオの中で何かが崩れた。


マルコ「…だとさ。悪いが、カトリーナの眼中にお前は入っていないそうだ」


バジーリオ「Nooooooooooooo(泣)」←何故に、英語!?


 マルコが更なる追い打ちをバジーリオに掛けたことにより、生徒会室いや学院じゅうにバジーリオの大きな悲鳴がこだます。


カトリーナ(だって、私が今気になっているのは…)


サトシ「ん? どうしたんですか?」


カトリーナ「!? はわわわわわ、な、何でもありません///」


サトシ「?」


 サトシに声を掛けられ、思わず顔を赤くさせるカトリーナ。もちろん金メダル級の鈍感力を持つサトシには、そんな彼女の心境など分かるはずもなく、今目の前で繰り広げられているこの展開も理解できるはずがなかった。


ヒカリ(ま、まさか、カトリーナさん…)


ハルカ(これは思わぬ強敵の出現かも…)


カスミ(サトシ、アンタは一体何人惚れさせる気なのよ!)


アイリス(サトシファンクラブが存在するポケヴェール女学院、これからも目が離せないわ…)


ベル(ちょっと、サトシ君。女の子からモテすぎじゃない?)


エルヴィーラ(私にも…構ってほしい///)


 今のやり取りで、彼女たちに嫉妬の念が浮かび上がったのは想像に値しないだろう。このように目まぐるしく展開が変わっていく中で時間は過ぎていき、そろそろ合宿先に帰る時間となったマルコとバジーリオはそのまま学院を後にした。その際、バジーリオから「カトリーナちゃん、ボクは諦めないからね!」という無駄な足掻きともとれる一言が発せられ、マルコが溜息を吐いて腹を押さえていたとか…