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主人公惣受け物語~アニポケ・ジョウト編~

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第11話『ダイナマイト・プリティ・ギャル』

前書き

サトシ達が街巡りに出かけたその頃、ケンタとマリナはというと…


今回はケンタメインの回です。





 サトシ達が街巡りへ出かけた(目的はそれぞれ異なるが…)頃、デントは長旅で必要になる物品の買い出しに出かけ、ケンタとマリナもそれぞれの時間を過ごそうとしていた。


ケンタ「マリナはこれからどうするんだ?」


マリナ「私は宿舎に入ってゆっくり休むわ。今日はいろんなことに遭遇したし、それにさっきのサトシ達の凄まじいやり取りで疲れたから。ケンタはどうするの?」


ケンタ「俺はバクフーンと一緒に街巡りに出かけるよ。コガネシティに来るのも久しぶりだしな」


マリナ「そう? それなら一旦別行動ね。さっき言った集合場所でまた落ち合いましょう」


ケンタ「あぁ、サトシ達も待ち合わせの時間が来るころには戻っているだろうしな」


 ケンタはジョーイに預けていたバクフーンとともにコガネシティの街巡り、マリナはここまでの旅の疲れを癒すために宿舎へ戻ることになった。


ケンタ「改めて周りを見ると、コガネシティも随分変わっているな。なぁ、バクフーン」


バクフーン「バクバァク!」


 ケンタとバクフーンは仲良く並んで、コガネシティの街巡りをしている。サトシとピカチュウの信頼関係もさることながら、それに負けないくらいケンタとバクフーンも厚い信頼関係を持っている。仲良く並んで街巡りをする姿がその証拠である。


???「そこにいるんは、ケンタはんやん。それにバクフーンも、えらい久しぶりやな」


ケンタ「ん?」


バクフーン「バクゥ?」


 街巡りをするケンタとバクフーンに、ある人物がとても親しげに声を掛ける。声を聞き、ケンタとバクフーンは振り返ると、そこにはコガネシティでは知らない人はいない人物が立っていた。


ケンタ「あ、アカネさん!?」


バクフーン「バァクゥ…」


アカネ「なんやねん、ケンタはんもバクフーンもそんなけったいな反応して。ここ最近、なかなかコガネシティに来てくれへんかったから心配してたんやけど、元気そうでなによりやわ」


 その人物とは、ここコガネシティにポケモンジムを構えるジムリーダー通称‘ダイナマイト・プリティ・ギャル’アカネであった。突然の彼女の登場に驚きを見せるケンタとバクフーン。そんな二人をよそに、アカネはさらに話を進める。


アカネ「それはそうと、今日はどないしたん? ウチに用があるんやったら、今日は特に用事もないから相手してあげられるけれど…」


ケンタ「今回はマリナの応援でコガネシティに来ました。それと今、マリナの他にワカバタウンで出会った他の仲間たちとジョウト地方を巡る旅をしている最中なんです」


アカネ「マリナはんの応援…。ひょっとして、今度開催されるトップ・コーディネーターの祭典ちゅうコンテストに出場するんやな。そういえば、この間テレビでインタビュー番組やってたわ。ところで、ケンタはんはマリナはんの他にも一緒に旅をする仲間がいるんやな」


ケンタ「はい。他の仲間とはワカバタウンで初めて出会ってから、一緒に旅をしているんです。仲間の一人にバトル好きなのがいて、旅に出る前にソイツとバトルしたんです。ソイツもバトルで出たポケモンもとても手強くて、俺のバクフーンも苦戦するほどでした」


アカネ「ケンタはんみたいなトレーナーがおるとはね。なんか楽しい旅になりそうやな」


ケンタ「実際楽しい旅ですよ。これから仲間とともに世界で戦えるくらいレベルアップも出来そうでワクワクします」


アカネ「ケンタはんも他の仲間さんも頑張ってな。ウチ、応援してるで」


 ケンタから、旅の事や一緒に同行している仲間たちの事を聞いて、自分まで楽しい気分になるアカネ。さらに、アカネは個人的にケンタに対して思い入れがあるようで、ケンタやケンタと一緒に同行している仲間達にエールを送っている(ジムリーダーが一人のトレーナーに対して、ここまで思い入れを強めるのはどうかというツッコミがありそうだが、そこはスルーしていただきたい…)。ちなみに、アカネはケンタが旅に出る前にバトルした相手がサトシであることは、まだ知らない。


アカネ「そうや、ケンタはん。ちぃと、ジムに寄らへん? 何か用事があるんやったら別にええんやけど…」


ケンタ「特に用事はないですけど、一体何があるんですか?」


アカネ「来てみれば分かるさかい、来れるんやったらついて来てな」


ケンタ「あっ、はい」


バクフーン「バクバァ…」


 アカネに促されるがごとく、コガネジムへと向かうこととなったケンタ。自分を連れて行こうとするアカネの心意が分からず疑問を抱きつつも、彼女や連れ歩いているバクフーンとともにコガネシティへと向かうケンタ。


アカネ「さぁ、着いたで」


ケンタ「ところで、俺を連れてきた理由を聞かせてくれませんか?」


アカネ「せっかちやなぁ、ケンタはんは。理由は単純、今度ケンタはんと出会うことになったらバトルしようと思うてな。ウチ、ケンタはんのこと気に入っているさかい、それに初めてバトルしてからしょっちゅう連絡取っているよしみや。少しでもケンタはんの今後の為にも力になりたいんや」


ケンタ「そこまで…。アカネさんのような人に協力してもらえるなんて、光栄です。ここはお言葉に甘えさせて、是非お願いします!」


アカネ「世界大会の影響で非公式のバトルやけど、ケンタはんはもうバッジはゲットしているから問題あらへんな。それじゃあ、こちらこそ頼んます」


ケンタ「はい!」


 一にバトル、二にバトル、三四がなくて、五にバトル、と言わんばかりに、アカネとのポケモンバトルが決まったケンタ。くどいようだが、一人のジムリーダーがここまで特定のポケモントレーナーに肩入れするのはどうかと思われるが、その件に関してはカスミのサトシに対する思い入れに対しても言及しなければならないので、この作品では暖かく見守っていただきたい。


サトシ「あれ? ジムの前にいるのってケンタじゃないか?」


ヒカリ「うん。ケンタと一緒にいるのって、ジムリーダーのアカネさんでしょ? 結構親しげに話していたみたいだけれど…」


コトネ(ふふふ、ケンタの周りも面白くなりそうね。マリリンもうかうかしていられないってことね)


 ケンタもアカネも、コガネジム前での一部始終をサトシ達に目撃されていたことには気づかなかったのであった…




後書き

次回、そこまで言及しませんが、フェアリータイプのポケモンが登場します。