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主人公惣受け物語~アニポケ・ジョウト編~

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第3話『W主人公、夢の対決!』

前書き

前回、サトシ達はケンタ、マリナと初顔合わせとなったのであるが、果たして…


※ この『主人公総受け物語〜アニポケ編〜』はW主人公制を採用しております。ここ、重要事項です。






ケンタ「なぁ、サトシ。ここで出会えたのも何かの縁だ、早速バトルしようぜ」


サトシ「おっ、いいな。俺もさっきからポケモンバトルがしたくてウズウズしてたんだ」


 会って早々、三度の飯よりポケモンバトルが好きなこのサトシとケンタはポケモンバトルをしようと言い出す。この2人には、何事もポケモンバトルから始まるのである(笑)


アイリス「全く、サトシったら(汗)」


ヒカリ「初対面で早々、ポケモンバトルってのはないでしょ(汗)」


マリナ「ケンタも、なんでいきなりポケモンバトルになるのよ(汗)」


 超が幾つも付くほどのバトル脳のサトシとケンタについていけない様子の女性陣。今まで行動を共にしてきた仲であるから、ある程度は予想できたと思うのだが…


ケンタ「だって俺、しばらく実戦から退いていたから早くバトルがしたくてうずうずしていたんだ。静養中のマリナに無理させちゃ悪いし、ジュンイチはとっくに旅立って言ったし、丁度良いバトル相手を探していたんだ。そこへ、サトシがやってきたんだ」


マリナ「そこまで気を遣わなくても良かったのに…」


 そう言うマリナであったが、自分に気遣ってくれたケンタの心意気が嬉しいと心の中で思っていた。


サトシ「そうことなら、俺達が来たのはグッド・タイミングだったわけだな」


ケンタ「まぁな。それに、サトシを一目見た時から良いヤツだと思ったんだ。肩に乗っているピカチュウとの相性も良さそうだしな」


サトシ「お前とバクフーンもなかなかだぜ。俺もケンタは良いヤツだって思ったぜ」


カスミ「そんな単純なことでバトルって…」


デント「まぁ、こんなシンプルなきっかけから生まれる友情ってのもいいんじゃない」


 サトシとケンタは出会って間もないにも関わらず、お互いを認め合い、さらにはポケモンバトルにまでこぎつけた。この二人にとって、ポケモンバトルとは挨拶代りのようなものなのだろう。結局、サトシとケンタは直ちに一対一のポケモンバトルをすることとなった。


サトシ「俺は一番の相棒、ピカチュウで行くぜ!」


ケンタ「サトシが一番の相棒を出すんなら、俺だって自慢のバクフーンを出すぜ!」


 サトシはピカチュウ、ケンタはバクフーンを戦闘に出すことになった。2体ともそれぞれの主が最初に旅立ってから今日までずっといるパートナーポケモンである。それ故に、サトシもケンタも絶大な信頼を寄せている。


サトシ「ピカチュウ、久々のジョウトで最初のバトルだ。気合い入れていくぞ!」


ピカチュウ「ピィカァ!」


ケンタ「バクフーン、サトシ達に負けないよう、いつもの直球一本槍で突き進んでいこうぜ!」


バクフーン「バァクゥ!」


 サトシとケンタ、ピカチュウとバクフーン、パートナーポケモン同士のガチンコバトルの火ぶたが切られた。


ケンタ「今日も真っ直ぐ突き進むぞ! バクフーン、ころがるだ!」


バクフーン「バァク! バァァァァァクゥゥゥゥゥ!」


 先手を取ったのはバクフーン。‘ころがる’でピカチュウに急接近し、攻撃を試みる。


サトシ「かわせ!」


ピカチュウ「ピカァ!」


 このバクフーンの攻撃を、ピカチュウは軽く飛び跳ねて難なくかわす。


サトシ「今だ、ピカチュウ! バクフーンにエレキボール!」


ピカチュウ「ピカァ! ピィカピカピカピカァ!」


 ピカチュウの放ったエレキボールは猛スピードで、‘ころがる’で丸まっているバクフーン目がけて飛んでいく。


ケンタ「バクフーン、ころがるの回転を利用してエレキボールを弾き返せ!」


サトシ「何!?」


バクフーン「バクゥ! バァァァククククゥ!」


 バクフーンは‘ころがる’の勢いをそのままに自らの身体を逆回転させ、エレキボールを弾き返す。


ヒカリ「ころがるをあんな風に防御に利用するなんて…」


マリナ「ケンタは普通、バトルではかわす指示は出さないわ。その代わり、わざと攻撃を受けて凌いだり、今のころがるみたいに攻撃技を防御に使ったり、これは滅多に使わないけれどまもるやみきりを使ったりもするの。そして、そこからすぐに攻撃に転じる。ケンタのポケモン達は、相手の攻撃に耐えられるくらいの高い防御力または特殊防御力、すぐに攻撃に転じられるように高いすばやさを持つポケモンが多いわ。バトルでかわす指示を出さないのは、ケンタが『直球一本槍』のバトルスタイルだからよ」


デント「『攻撃は最大の防御』。これを発展させたバトルスタイルといったところだね」


タケシ「相手を真っ向から受け止める、サトシと似たようなところがあるな」


マサト「ある意味、見ごたえのあるバトルだね」


 最初の攻防で、こみ上げていた興奮がさらに増してきた様子の観戦サイドの面々。くどいようではあるが、自慢のパートナーポケモン同士のバトルは、見ごたえのあるバトルといえよう。


ケンタ「俺のバトルスタイルは『直球一本槍』! 手を休めずに続けていくぞ! バクフーン、かえんほうしゃ!」


バクフーン「バァァァァァクゥゥゥゥゥ!」


ピカチュウ「ピカァ!」


サトシ「ピカチュウ!」


 バクフーンは続けてピカチュウにかえんほうしゃを浴びせる。ピカチュウはかわす間もなく、かえんほうしゃをまともに喰らってしまう。


サトシ「(こうなったら、俺達だって一気に決めるぞ)ピカチュウ、エレキボール!」


ピカチュウ「ピカァ! ピカピカピカピカピカァ!」


 攻撃を受けて崩れた体勢を立て直す間もなく、ピカチュウはエレキボールを放つ。かなり無理な体勢から放たれた‘エレキボール’であるが、正確にバクフーン目がけて飛んでいく。


ケンタ「バクフーン、ふんかだ!」


バクフーン「バァク! バァァァァァ!」


 これは、バクフーンが‘ふんか’で薙ぎ払う。


ピカチュウ「ピカァ!」


 バクフーンが‘エレキボール’を凌いでいる間に、ピカチュウはバクフーンに急接近。


サトシ「今だ! バクフーンにアイアンテール!」


ピカチュウ「ピカァ! ピィィィカァァァ!」


バクフーン「バクゥ!?」


 そしてすぐさま、ピカチュウは‘アイアンテール’でバクフーンに攻撃を仕掛ける。炎タイプのバクフーンに鋼タイプの攻撃技の効果はいまひとつであるが、これはあくまで相手ポケモンの動きを乱れさせることが目的である。


ピカチュウ「ピカァ!」


バクフーン「バクゥ!?」


ケンタ「何!?」


 動きが乱れたバクフーンの身体に、ピカチュウがしがみつく。


サトシ「ピカチュウ、10万ボルト!」


ピカチュウ「ピィィィカチュウウウウウ!」


バクフーン「バ、バクゥ!」


ケンタ「バクフーン!」