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主人公惣受け物語~アニポケ・ジョウト編~

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第25話『舞妓の卵、そして麗しき着物美人』

前書き

エンジュ舞妓姉妹の末っ子、サクラ登場! サトシ達にどんな影響をもたらすのか…


そして謎の人物の存在が明らかに!?





マリナ「とりあえず、どこへ行くにしてもポケモンセンターに寄らないとね」


ケンタ「だな」


 サトシ達はコガネシティを出て北の方向へと足を進めてしばらくして、エンジュシティへと到着した。エンジュシティへ向かう際、エンジュの見所について話し合っていたが、まずは街のポケモンセンターへと向かうことにする。ちなみに、この作品でのポケモンセンターは観光案内所も兼ねているので、その町や都市の見所をまとめたパンフレットや観光マップなどが配布されている。


デント(んん〜、噂には聞いていたけれどこれはなかなかインスピレーションを掻き立てるテイストだね。伝統的な建物、昔情緒あふれる街並み、なかなかのマリアージュだよ)


 デントは街を歩きながら、エンジュシティの街並みについてテイスティングを行う。このパターンだと、いつしか‘歴史ソムリエ’という異名がつき、「イッツ・ヒストリアル・タァァァァァイム!」と叫ぶ日が来るのはそう遠くはないであろう(笑)


マリナ「さぁて、着いたわ」


カスミ「朝からずっと歩き続けたから、少し休みたいわ」


 そんなこんなで一行は、エンジュシティのポケモンセンターへと入る。朝からここまでずっと歩き詰めだったこと、照りつける太陽の灼熱の下歩き続けていたこともあり、サトシ達の顔に多少疲労の色が見える。


???「あれ? カスミにサトシ?」


サトシ・カスミ「「! サクラ!」」


 ポケモンセンターに入ってきたサトシ達に、何者かが声を掛けてくる。サトシとカスミが声のする方へと向くと、先程まで話題に挙がっていた舞妓姉妹の末っ子・サクラがそこにはいた。


サクラ「二人とも久しぶりね。ひょっとして、例の世界大会に向けての旅の途中?」


カスミ「まぁ、そんなところよ。サクラは最近調子はどう?」


サクラ「わたしもエーフィも元気にやっていけているわ。とはいっても、最近忙しくてわたしもお姉ちゃん達も休みが欲しいって嘆いているけどね…」


 サクラとカスミは、親友でありライバル同士の再会に華を咲かせる。サクラは、最近舞妓の姉達と一緒に何かをすることが多く、ここのところは休みもなかったとのこと。だが、彼女の様子からは特に心配することもないようだ。


サクラ「ところで、サトシもカスミも旅の仲間がたくさん増えたのね。羨ましいわ」


サトシ「みんな出会った場所は違うけれど、俺達の大切な仲間だぜ」


サクラ「さっきの会話を聞いて分かったと思うけれど、わたしはエンジュ舞妓姉妹の一人のサクラ。みんなよろしくね♪」


※ ここで、サトシ、カスミ以外の面々が自己紹介するが、かなりの大人数の為カット。


 サクラとサトシ、カスミ以外の面々との初めて顔を合わせる。サクラの人柄の良さもあり、サクラに対する第一印象がかなり良好なものとなった。それは、サクラのサトシ、カスミ以外の面々に対する第一印象にも言えることである。


サクラ「あっ、カスミ。この間の水中ショー見に行けなくてごめんね。その日はどうしても外せない用事があったものだから…」


カスミ「いいわよ。サクラだって、事情というものがあるんだからそっちを優先させたほうが良いわ。別に気にしていないわ」


サクラ「そう、でも本当にゴメンね。そのかわり、後日放送されていた録画中継をしっかり見させてもらったわ。もちろん、ハルカ、ヒカリ、ノゾミのポケモン達もね。お姉ちゃん達も絶賛していたわよ」


ノゾミ「それはどうも」


ヒカリ「こういうふうに見てくれた人に喜んでもらえれば、こっちもパフォーマンスを披露した甲斐があるわ」


ハルカ「しかも、旅仲間の親友だとかなり励みになるかも」


 ハナダでの水中ショーは開催後も録画でテレビ放映されたようだ。当日観に行けなかったサクラと舞妓姉妹はその録画中継を通して、水中ショーを鑑賞した模様である。会場じゅうを感動させた水中ショーは彼女達の印象にも大きく残され、大絶賛だったとのことである。その後サトシ達は先日行われたコガネシティの‘夢の祭典’の話題にも触れ、新人賞を受賞したマリナとノゾミはサクラから熱烈な祝福を受けるなど、しばらく楽しく談笑していた。


サクラ「あっ、みんなこれから少し時間はあるかしら?」


サトシ「あっ、うん。今日は元々エンジュシティでゆっくりするつもりだったから、時間には余裕はあるけれど」


ヒカリ「それに、歌舞練場にも行く予定だったしね」


サクラ「それなら、明日歌舞練場で行われるバトルイベントに見に来てくれるかしら? サトシ達に出会って誘おうかと思ったんだけど、歌舞練場に行く予定だったのなら丁度良かったわ!」


カスミ「ひょっとして、サクラの用事ってそのバトルイベント関連のこと?」


サクラ「ピンポーン! 流石はわたしの親友ね」


 水中ショー当日どうしても抜けなかったサクラの用事とは、翌日歌舞練場で開催されるバトルイベントの打ち合わせとのこと。サクラはサトシ達と出会ったついでに、彼らをそのバトルイベントに観衆として招待しようと思ったのである。


サクラ「あるゲストとわたしが1対1のポケモンバトルをするんだけれど、そのゲストは全国でも有名な着物美人でわたしも名前を聞いたときはびっくりしたわ。こんなこと本人の前で言うのは失礼かもしれないけれど、実際に会ってみたら言葉を失うほどの美人だったわ」


ケンタ「で、そのゲストってのは誰なんだ?」


サクラ「それはまだ秘密よ。一応シークレットゲストということで名前は言えないの。恐らく、みんなも知っている人よ。会ってみれば分かるわ」


サトシ「俺達の知っている人?」


ヒカリ「一体、誰なのかしら?」


ベル「サクラちゃんの言うとおり、歌舞練場に行って実際に会えば分かるんじゃない?」


アイリス「そうね。行ってみてからのお楽しみってところね」


サクラ「じゃあ、決まりね。みんなわたしについて来て」


 サクラによれば、バトルイベントはあるゲストを招いてサクラと1対1のシングルバトルで行われる。そのゲストは全国でも指折りの着物美人で、トレーナーとしても名を馳せている有名人とのことであり、サトシ達も知っている人物とのこと。サクラからゲストトレーナーの話を聞き、その人物に興味を示しつつ、サトシ達はポケモンセンターをあとにして歌舞練場へと向かうのだった。

続く





後書き

次回、満を持してあの人が登場!?