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主人公惣受け物語~アニポケ・ジョウト編~

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第34話『南の孤島の巫女』

前書き

またまたサトシを尋ねて、海の向こうから一人の少女が到着します。



タイトルでネタバレしていますがw





???「サトシ、カスミ! 久しぶり〜!」


サトシ・カスミ「「フルーラ!」」


 サトシ達に声をかけた人物とは、フルーラであった。カノンと同じようにサトシを尋ねてアーシア島を旅立った少女で、彼女もまたサトシに想いを寄せている。さらにフルーラの隣には、彼女をアサギシティまで連れてきた船長‘みっちゃん’もいる。


カスミ「急にどうしたのよ、フルーラ」


フルーラ「お姉ちゃんから、ここしばらくお休みを貰ってせっかくだからみっちゃんと一緒に船旅に出たってわけよ。あっ、巫女の仕事はお姉ちゃんに任せてあるから大丈夫よ」


カスミ「フルーラも、頑張っているのね。ふふ、かなり決め込んだファッションね」


フルーラ「たまのお出かけだもの。それくらい、バッチリ決め込んでくるわよ♪」


 現在のフルーラの服装は、上は薄いピンクのTシャツに下はデニム素材でブルーのハーフパンツとカジュアルなものとなっている。フルーラは外に出かける際はかなりファッションに気を遣っており、普段の巫女の姿とはかけ離れた年頃の娘の一面を持っている。


サトシ「久しぶりだな、フルーラ」


フルーラ「ホント久しぶりね、サトシ」


 カスミと談笑をしているフルーラのもとへ、サトシが声を掛けてきた。彼女はニッコリとサトシに笑顔を向けて応対する。


サトシ「しかし、カノンにフルーラ、船長さん、今日は懐かしい人に出会うなぁ」


フルーラ「サトシ、カノンって誰?」


サトシ「あぁ、フルーラとカノンは初めてだっけ? とはいっても、ハルカやヒカリ達もフルーラは初めてか」


カノン「私は、アルトマーレから来たカノン。よろしくね」


フルーラ「アルトマーレって、水の都で知られる街よね? あっ、私はフルーラ。ここからは離れた場所にあるオレンジ諸島のアーシア島から来たの。みんなよろしく♪」


 まず、カノンとフルーラがお互いに自己紹介と挨拶を済ませる。その後、現在サトシの旅に同行している面々がフルーラに自己紹介をし、最後にみっちゃんが自己紹介を済ませて交友を深める。


船長「こうして出会うことができたのも何かの縁ね。一度ポケモンセンターに戻ってゆっくりお話ししたいわ」


フルーラ「そうね。私もサトシやカスミの仲間たちのこともっと知りたいし」


カスミ「そうね。イベントも大方見てきたし、そろそろ戻りましょう」


 サトシ達、フルーラとみっちゃんは、大方イベントを回り終えたので、ポケモンセンターに戻って談笑することにした。ポケモンセンターでは、サトシ達がこれからうずまき列島に向かうことをカノン、フルーラ、みっちゃんにつげているところである。


船長「サトシ君達はこれから、うずまき列島の方に向かうのね。だったら、私が朝早く船を出して連れて行ってあげる」


サトシ「本当ですか!?」


ヒカリ「それは助かります!」


カスミ「でも、船の方はどうするんですか?」


船長「それなら、大丈夫。実はアサギシティには私の知り合いがいてね。かなり大人数の乗船にも対応できる船を持っているのよ。豪華客船とまではいかないけれど、乗り心地は最高よ」


 サトシ達がうずまき列島に向かうことを知ったみっちゃんは、自分の操縦する船でサトシ達をうずまき列島に連れて行くと名乗り出る。定期船の再開は明日の昼過ぎから。みっちゃんはそれよりも早く船を出すとのことなので、予定よりも早くうずまき列島に到着することが出来る。サトシ達にとって、これほどありがたいことはないであろう。


船長「とはいっても、出航するのは結局明日になっちゃうんだけどね」


マリナ「それでも構いませんよ。今日はもう遅いですし」


ケンタ「それなら、サトシ。明日うずまき列島に着いたら、すぐにバトルしようぜ!」


サトシ「おっ、いいな。うずまき列島久々の上陸記念にやってみるか!」


ヒカリ「うわぁ、やっぱりこの二人はバトルなのね…」


アイリス「似た者同士、子供なんだから…」


 サトシとケンタはうずまき列島に到着したら、まず先にバトルをするという約束を取り付ける。どこに行ってもバトル脳を炸裂させる二人に、女性陣はかなり呆れているようである。ただ、ほんの少し微笑ましく眺めているようにも見える。


船長(このコ達がサトシ君と一緒に旅をしているってことは、やっぱりそういう意識とかあるのかしら? だとしたら、フルーラにとってかなり手強い相手になりそうね)


 みっちゃんは、サトシLOVEズのサトシに対して浴びせる視線から、彼女のサトシに対する想いに勘付いているようだ。それにしても、サトシに対して想いを寄せる人物は人に勘付かれるほど実に分かりやすい性質である。その後、先にサトシ、ケンタ、デントの三人が談笑の輪から離れることとなった。そしてその時、


フルーラ「あっ、そうだわ。サトシ、せっかくの再会のしるしに♪」


サトシ「ん? なんだ、フル…」


ケンタ・デント「「えっ!?」」


サトシLOVEズ「「「「「「!?」」」」」」


船長「あらまぁ」


 フルーラは、そばを離れようとするサトシを呼び止める。そして、サトシからの返事を聞き終える間もなくサトシに近づき、頬に軽く口づけをした。


フルーラ「それじゃあ、また明日ね♪」


サトシ「……」


 そして、フルーラは足早にサトシ達からから離れる。残ったのは、呆然と突っ立っているサトシと、未だ状況が把握できないケンタとデント、そして言葉を失うほど驚愕の表情を浮かべているサトシLOVEズ、何とか状況を呑み込めたマリナとみっちゃんであった。


船長「(ボソッ)サトシ君もモテモテね。あなた達もフルーラに負けないようにね」


サトシLOVEズ「「「「「「!?」」」」」」


 みっちゃんの一言に、ハッと我に返るサトシLOVEズ。フルーラの宣戦布告ともとれるこの行動を受けて、彼女達のサトシに対する想い、他の恋敵への対抗心は一層強くなったとか。サトシ争奪戦がさらなる激しさを増す中、アサギシティでの一日は過ぎていくのだった。


続いて小ネタショー





後書き

ケンタ「す、すげぇな、サトシを巡る争いは…」


 ケンタ君、明日は我が身だよ。


ケンタ「えっ、それってどういう…って、逃げるなよ!」


※ 今度こそ終わりです(笑)