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主人公惣受け物語~アニポケ・ジョウト編~

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第45話『謎の下着』

前書き

ブラパンを拾ったサトシとケンタ、突如消息を絶ったヒカリとマリナの運命やいかに!?







 黄岩島の森林痴態…もとい地帯にて、女性物の下着を拾ったサトシとケンタ。この後どうしてよいのか分からず、途方に暮れていたところへ…


ガサガサ…


サトシ・ケンタ「「!?」」


背後より、何かが動く様な物音が聞こえてきた。サトシとケンタが後ろを振り向くと、


ピカチュウ「ピカピィ!」


ポッチャマ「ポチャポォ!」


バクフーン「バァグバァ!」


サトシ「ピカチュウ、ポッチャマ」


ケンタ「バクフーン。ビックリしたぜ…」


 ピカチュウ、ポッチャマ、バクフーンの三体が現れる。三体はサトシとケンタの姿を確認すると、かなり至近距離まで接近する。


サトシ「あぁ、俺達こんなもの拾ってさぁ…」


ケンタ「困っていたところなんだ。悪いな、お前達に言ったところでどうしようもなかったな」


ピカチュウ「ピカァ…」


バクフーン「バクバグゥ…」


 サトシとケンタから事情を聞くが、ピカチュウとバクフーンも今の状況を打開できるような策は持ちあわせていなかった。そもそもパートナーが二体とも男である為、人間の女性物の下着を間近で見ることは滅多にない機会である。ただ、唯一パートナーが女であるポッチャマはある下着に見覚えがあるようで、


ポッチャマ「ポチャポチャ! ポチャポ!」


サトシ「ん? どうしたんだ、ポッチャマ?」


 何かを伝えたそうに、サトシとケンタに訴えかける。そんな突然のポッチャマの行動にサトシは首を傾げる。


ポッチャマ「ポチャ! ポチャポチャポチャ!」


 ポッチャマは何かを訴えながら、サトシとケンタの拾った下着を指差す。ポッチャマ自身、自分が指さす下着に見覚えのある素振りである。


ピカチュウ「ピカピィ…」


ケンタ「…あのさぁ、サトシ。ポッチャマって、ヒカリのポケモンだったよな?」


サトシ「あぁ、そうだけど…!?」


 ポッチャマの下着を指差す反応に何かに気付いた様子のケンタ。サトシもそのケンタの一言により、ケンタの考えていることを察したようだ。


ケンタ「この下着、ヒカリのか…」


サトシ「ヒカリは確か、マリナと一緒にごみの運搬に行っていたから…」


ケンタ「もう片方は、マリナのか…」


 ポッチャマにより、サトシとケンタは自分達の拾った下着類がそれぞれヒカリとマリナのものであるとほぼ確信した。尚、ポッチャマがヒカリの下着に反応したのは、普段の洗濯物の中に同じものがあったからであって、他意はない。間違っても某モンスターズカードゲームのアニメ版に登場したエロペンギンと一緒にしてはいけない。


サトシ「俺、何だか急に恥ずかしくなってきた///」


ケンタ「奇遇だな、サトシ。俺もだ///」


 ただでさえ異性の下着を拾ったことに対する羞恥心があるというところへ、それが仲間のものだったということも相まって余計に意識してしまった様子のサトシとケンタ。こういったことに対して羞恥心を覚えるということは健全な男子である証拠だが、サトシに対しては「お前は(作中で)何回も混浴しているだろw」とツッコみを入れておきたい(笑)


サトシ「それはそうと、ここでヒカリとマリナに何かあったことだけは確かだぜ」


ケンタ「あぁ、マズイことに巻き込まれていなければいいのだが…」


 気を取り直してサトシとケンタは、ヒカリとマリナの身を案じる。くどいようだが、ヒカリとマリナは突然自ら服を脱ぎだすという変態の性質は持ちあわせていないので、ここでヒカリとマリナに何かがあったと思うのが自然である。


バクフーン「バクバグゥ」


ケンタ「どうしたんだ、バクフーン…!? おい、サトシ。何だか島じゅうがマズイことになっているようだぜ」


サトシ「どういうことだ…って、ロケット団!?」


 サトシとケンタは草陰に隠れて辺りを見回すと、離れたところでRのマークが書かれた黒の全身タイツ(?)と黒のハンチング帽子が特徴的なロケット団の下っ端がうろついていた。サトシとケンタは今見た光景から、現在黄岩島が深刻な状態であることを悟る。ちなみに、彼らはすでに黄岩島のポケモンセンターが占拠されていることを知らない。


ケンタ「とにかく、まずはヒカリとマリナを探しに行かないとな」


サトシ「そうだな」


 サトシとケンタは、行方が分からないヒカリとマリナを探しに行くことにした。落ちていた彼女達の下着類はそのままにしておくわけにもいかないので、自らのバッグにしまうのだが、


ケンタ(なんか、気がひけるな…)


サトシ(すまん、ヒカリ、マリナ…)


 サトシとケンタは非常に複雑な気持ちになった。この二人が女性物の下着を自らのバッグにしまう動作は、傍から見れば下着泥棒そのものである。ただ、間違っても彼らは下着泥棒ではないので悪しからず。この後、サトシとケンタは島じゅうに散らばるロケット団員の目を掻い潜りながら、ヒカリとマリナを探すのであった。


続く





後書き

次回、ヒカリとマリナの消息が明らかになるのだが…