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主人公惣受け物語~アニポケ・ジョウト編~

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第58話『アンブレラの女傑たち』

後書き

サトシが今後の予定について語り合います。


後半には、タイトル通りの展開が待ち受けております。





アイリス「はぁ、なんか疲れた〜」


マリナ「いろいろあったからね。結局、トレーニング出来なかったけど」


ケンタ「あっ、そういや俺も」


 今回の一件で、全くバトルとコンテストのトレーニングの時間をとることが出来ずにいるサトシ達。島民と一緒に復旧作業に勤しんでいたのだが、


ルカ「復旧作業に協力してくれるのはありがたいけど、あなた達の方は大丈夫?」


サトシ「あっ、ちょっとヤバいかも」


ルカ「それならあなた達は島を出ていいわ」


ヒカリ「えっ、復旧作業のほうはいいんですか?」


ルカ「えぇ。警察やレンジャーの人達も来ているし、私達の都合であなた達に手伝わせちゃったしね。無理をしてまであなた達の時間を割くわけにもいかないわ」


マリナ「それなら、私たちはこの辺で島を出ます」


 このまま復旧作業を続けるとトレーニングの時間がとれずに世界大会に向けて支障をきたしかねないので、サトシ達は復旧作業をここで切り上げることになった。


サトシ「フルーラ、カノン、フォッシルはどうするんだ?」


フルーラ「わたしは残るわ。サトシ達が出来ない分、復旧作業に勤しむことにしたの。それにシルバーのことも心配だしね」


カノン「わたしも残ることにするわ。フルーラとほとんど同じ理由だけど、このうずまき島の海の風景をスケッチしてみたいと思ったのもね」


フォッシル「わたしは、しばらくしてアサギシティの方に戻るわ。あの洞窟の状態だと、このまま発掘作業もできないしね」


ヒカリ「それじゃあ、ここで一回お別れね」


 フルーラとカノンは島に残り、フォッシルはサトシ達に遅れて島を出るようだ。サトシ達が別れの言葉を3人にかけようとしたその時だった。


フルーラ・カノン「「サトシ(君)、これは餞別よ」」


サトシ「えっ、何を…!?」


フルーラ「それじゃ、がんばってね♪」


 サトシが返事をする間もなく、フルーラはサトシの右隣に、カノンは左隣に移動して両サイドからサトシの頬に軽くキスをする。そして、フルーラは軽くウインクをした。この光景にサトシラバーズ御一行は平然でいられるはずもなく、


カスミ(最後の最後で、フルーラとカノンにしてやられたわ…)


ハルカ(これはまずいかも…)


ヒカリ(うぅ、フルーラとカノンはキスだけだったからいいもののあたしは//////)


アイリス(アタシも積極的にいかなければ…)


ベル(まさかとは思ったけど、フルーラちゃんとカノンちゃんまで。でも、ヒカリちゃんどうしちゃったんだろう…)


 ただ一人を除けば、皆予想通りの反応を見せる。その一人は今度の一件でサトシとは無意識とはいえ際どいところまでいったのだから、皆の反応と違うのは無理もない。(古い言い方で言えば、Bまでいったところか)


ケンタ「……///」


マリナ「……///」


 この二人はこの二人で、顔を合わせづらそうにしていた。島内ではなんともなさそうなそぶりであったが、そうでもなかったようだ。























一方、『アンブレラ・カンパニー』某支部研究所内では研究員であろう女性たちが集まっていた。


???「ここが、あのキモ男たちの研究室ね」


???「それにしてもどうにかなんない? このイカ臭いの」


???「とりあえず換気しましょう。まぁ、とりあえずあの連中を厄介払いできてよかったわ」


???「ホントバカな男たちよね。『もし今回の研究が成功したら、あなた達の筆おろしをしてあげる』なんて色仕掛けに引っかかっちゃうんだもの」


???「あぁ、あれはキモかったわ。アイツらのあの顔思い出すだけで吐き気がするわ」


 まぁ、簡単に言えばこの研究室はサトシ達が出会った変態研究員たちの研究室である。彼女たちは前々からこの研究室を狙っていて、その為に変態研究員たちが邪魔だったようだ。今回色じかけで彼らをうずまき列島に行くように仕向けたのも、研究室をもぬけのからにして乗っ取るためである。彼らには“筆おろし”をすると約束していたようだが、もちろんその気はなく、帰ってきたらボコボコにして海に沈めるというおぞましい計画を立てていた。だが、彼らは爆発によって行方知れずになったのでその計画はしばらく実行されることはなくなった。彼らにとっては、むしろそっちの方が良かったのかもしれない。


???「それでこの研究なんだけど、アイツらしばらく戻ってきなさそうだし、あたしたちの研究に吸収する形で引き継いでみない?」


???「まぁ最低最悪の動機から生まれた研究だけど、私たちが進めている媚薬研究にとっては良いデータが揃っているしね。この研究自体は価値あるものね」


???「アイツらと違うのは、私たちが研究する媚薬は愛し合うまたはそれに相当する男女の関係であること、双方の同意があることが使用の絶対条件だけどね。相手の気持ちを顧みない己の欲求を満たすだけの下衆な目的で使うのとはわけが違うわ」


 変態研究員たちとは別に、彼女たちもまた媚薬研究を進めていたようだ。とはいえ、私利私欲のためのものではなくあくまで愛し合う関係の者たちが円満に関係を構築していくための研究だそうだ。


???「それにしても、あの二人に対する媚薬の効果には驚いたわ。媚薬であそこまで性的興奮を高められものなんてめったにないわよ。カメラ付きの無人機を仕掛けておいて正解だったわね」


???「でも、ヒカリちゃんとマリナちゃんだっけ? 身体の方が心配ね。あれだけの作用が働いたんだから、副作用も尋常じゃないわよ」


???「そうね。個人差はあるとは思うけれど、それだけが気がかりだわ。四六時中あの子たちの様子が分かるようになればいいけど」


 彼女たちはカメラ付きの小型無人飛行機をうずまき列島へ飛ばしていたようで、サトシ達の一連の行動も把握していたようだ。同時に、変態達に薬を投与されたヒカリとマリナの副作用を心配していた。


???「それならわたしに任せて。ポケヴェールにいるわたしの妹がサトシ君たちと面識あるみたいだし、気づかれないようにしばらく彼らの行動を報告してもらうように頼んでみるわ」


???「それは好都合ね。個人的にあの子たちに興味あるのもあるし、頼んだわよ」


 いろいろな思惑もはらみつつ、彼女たちはサトシ達の行動を逐一チェックすることとなった。こんな謎めいた雰囲気を持つ彼女たちをアンブレラ内部ではこう呼ばれている。『アマゾネス』と。はたして『アマゾネス』はサトシ達にとって敵なのか味方なのか、またサトシ達とも面識のある監視役が一体誰なのか、それが分かるのは先の話である。


続いて後書きコーナー





天の河「皆さん、お楽しみいただけたでしょうか? 物語の裏設定や作成の秘話を語る後書きコーナーのお時間です。今回のゲストはこの方です」