主人公惣受け物語~アニポケ・ジョウト編~
電話で話し込んでいるのはミノリで、電話の相手は彼女の姉のようだ。電話の内容は他愛もない雑談である。
『ところで、もうあの人には会えたのかい?』
「ううん。旅をしていれば出会うことがあると思っていたんだけど、やっぱりそう簡単にはいかないね。お姉ちゃんの方はどう?」
『わたしもミノリと同じくだよ。あのときはきちんとしたお礼もできずに別れてしまったからなぁ』
ミノリの姉も同じく、以前自分たちを助けてくれたトレーナーを旅の傍ら探しているようだ。とはいえ、ピカチュウを連れたトレーナーという乏しい情報しかなく、かなり難航しているようだ。だが彼女達はめげることなく、お礼がしたい一心で必死にそのトレーナーを捜し続けている。
『まぁ、諦めなければ会うことが出来るよ。もしかしたら、わたし達のすぐ近くにいるかもね』
「まさかぁ、もしそうだったらとっくに声をかけているわ」
『それもそうだね。それじゃあ、明日のコンテスト頑張ってね』
「ありがとう、優勝目指して頑張るわ。それじゃ、おやすみなさい」
『おやすみ、ミノリ』
ミノリは姉との電話を終え、自分の寝室へと戻って深い眠りにつく。明日はコンテスト本番、ポケモン・コーディネーター達による熱き戦いが繰り広げられるのである。
続く
後書き
うん、文章構成が日に日に下手になってきているのを身に染みて感じています(笑)
なんとかせねば…
作品名:主人公惣受け物語~アニポケ・ジョウト編~ 作家名:天の河