黄金の太陽THE LEGEND OF SOL 24
やがてソルブレードは地面に突き刺さった。
落ちてくる羽根はソルブレードの周りに散らばっていく。それはさながら、ヒースの眠る墓のようであり、淡く輝きを放ち、ひらひらと舞い降りる羽根は、墓前に供えられる花束であった。
「瘴気が、消えていくわね……」
「ああ……」
装置が破壊されたことで、世界を覆っていた瘴気はみるみるうちに消え去っていく。
約一月ぶりに太陽が顔を出したが、悲しき騎士の最期を見たシンとヒナの心は晴れなかった。
ヒースの墓標のごとく立つソルブレードは、久しぶりの日の光を受け、その輝きを増すのだった。
作品名:黄金の太陽THE LEGEND OF SOL 24 作家名:綾田宗