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機動戦士ガンダムRSD 第8話 ジャンクション

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α艦隊は、トリントン基地に入港しようとしていた。
「面舵2度、減速更に20%」
 入港までは、マーカー艦長に代わりミハイル副艦長が指揮を執っていた。
「面舵2度、減速更に20%」
 アルベルト曹長がミハイル副艦長の命令を復唱した。
「トリントン、オートコントロール1より全ステーションに伝達。
ズールアルファ、アライバルを確認。
以後ズールアルファは誘導チャンネル、イオダブラボーにてナブコムとリンクする。
入港シークエンス、ゴー」
 トリントン管制官が入港指示を出した。
α艦隊は、180度回頭した。

               ※

 ア・バオア・クーでは、チャールズ少尉が暇を持て余していた。
(スティーブの顔でも見に行くか。
どうせあいつも暇を持て余してるだろうし)
 チャールズ少尉は、スティーブ少尉を探すことにした。
チャールズ少尉は、スティーブ少尉の部屋のチャイムを鳴らしたが返答がなかった。
(あれ?
いないのかな?)
 チャールズ少尉は、出鼻をくじかれていた。
「あれ?
どうしたの?」
 そこに通りかかったミサキ中尉が声をかけた。
「ミサキ中尉、スティーブ少尉を探しているんですがどこにいるかご存じないですか?」
 チャールズ少尉は、敬礼しながらスティーブ少尉の居場所を聞いた。
「スティーブ少尉?」
 ミサキ中尉が聞き返した。

               ※

 α艦隊は入渠が完了するとリーンホースJr.のマーカー艦長、ミハイル副艦長、サイジョウ元帥とサオトメが上陸準備に入った。

               ※

「スティーブ少尉ならシュミレーションルームに行くとか言ってたよ」
 ミサキ中尉が思い出したように答えた。
「そうですか、ありがとうございます、ミサキ中尉」
 チャールズ少尉は、ミサキ中尉に感謝し敬礼した。
「どういたしまして」
 ミサキ中尉は、笑顔でそういった。
(そうか、俺たちはパイロットだものな。
訓練して当然か)
 チャールズ少尉は、シュミレーションルームへと歩きながらそう考えた。
 チャールズ少尉は、シュミレーションルームに着いた。
シュミレーションルームでは、疑似イジェクション・ポッドが多数ありパイロットはその中でシュミレーションを行う。
この機械は、IDカードで誰が使用しているか外から分かるように液晶表示される。

               ※

「α艦隊所属マン・マシーン隊隊長タカノリ・サイジョウ元帥だ」
 サイジョウ元帥は、自己紹介しながら敬礼した。
「トリントン基地司令官グレーデン・アレル准将です。
地球側では、情報が錯そうしてましてグリーン・ノア1の襲撃の際α艦隊が全滅したという情報すら入ってきた有様でした。
無事なお姿を見れて安心しました」
 グレーデン准将は、敬礼しながらあいさつし地球側の状況を説明した。
「大事の時の采配を有り難く思う」
 サイジョウ元帥は、情報が錯そうしている中適切な采配をしてくれたことに感謝した。
「グリーン・ノア1の被害の状況などは、どうなっているのですか?」
 グレーデン准将は、グリーン・ノア1の被害が気になった。
「軍施設の6割がダメージを受けた。
死傷者も多数出た。
おそらくまだ正確な被害は、わかっていないだろう」
 サイジョウ元帥は、暗く説明した。
「リーン・ホースJr.艦長のマーカー・ハング少将です」
 マーカー艦長が暗い空気を壊そうと一歩出て敬礼して自己紹介した。
「同じく副長のミハイル・ケラーネ大佐です」
 ミハイル副艦長もそれに続いた。
「トリントン基地司令官グレーデン・アレル准将です。
このたびもα艦隊の迅速な行動に皆称賛しています」
 グレーデン准将は、改めて自己紹介するとα艦隊の行動をたたえた。
「いえ、我々は超精鋭艦隊でありながら敵を逃しました。
この失態は、コロニー軍末代までの恥です。
称賛される筋合いは、ありません」
 マーカー艦長は、頭を下げグレーデン准将ーというよりコロニー軍人全員と国民ーに謝罪した。
「元はといえばグリーン・ノア1襲撃を許したのは、コロニー軍全体の失態です。
あなた方が全責任を負うことは、ありません。
ともあれまずは、ゆっくりと休んでください。
事情は、承知しました。
クルーの方々もさぞお疲れでしょう」
 グレーデン准将は、α艦隊だけの責任ではないというとクルーに休むよう促した。
「ありがとうございます」
 マーカー艦長は、再び頭を下げ謝罪した。
「サオトメ大佐とサイジョウ元帥は、早速司令室へ。
帰還そうそう申し訳ありませんがご報告せねばならぬ事も多々ございますので」
 グレーデン准将は、申し訳なさそうに言った。
「ああ、解っている」
 サオトメもサイジョウ元帥もそれは、承知していた。
3人は、司令室へと向かった。

           ※

「お、いたいた」
 そのためすぐにスティーブ少尉がそこにいるか分かった。
「あ、チャールズ」
 スティーブ少尉もチャールズ少尉に気付き訓練を中断し機械から出てきた。
「どうしたんだ?
お前も訓練か?」
 スティーブ少尉は、チャールズ少尉に質問した。
「いや、訓練じゃなくてお前と少し話がしたいかなと思っただけ」
 チャールズ少尉は、ストレートに答えた。
「別にいいけど」
 しかし言葉とは、裏腹にスティーブ少尉の表情はとても嫌がっていた。
「頼むから正直な表情をしないでくれ。
傷つくし俺は、そういう趣味に目覚めてない。
それより訓練の邪魔して悪かったな」
 チャールズ少尉は、ため息交じりに弁解し訓練を中断させたことに謝罪した。
「訓練メニューは、たった今終わったところだから問題ない」
 スティーブ少尉は、気にするなと言った。
「なるほど。
他には、誰かやってるのか?」
 チャールズ少尉は、スティーブ少尉を割と早く見つけたため全ての機械を見たわけではないため他の人も訓練しているのか気になった。
「今日は、何か用事があるのか見てないな」
 スティーブ少尉は、周りを見ながら答えた。
「そうか」
 チャールズ少尉は、そっけなく答えた。
「せっかくだからシュミレーション機の中を自分の空間と思ってリラックスしようとしてたんだ」
 スティーブ少尉は、さらりととんでもないことを言った。
「リラックス・・・・。
確かにここならリラックスできるな」
 チャールズ少尉は、突っ込むのがめんどくさいので流した。
「シュミレーション機の大きさが何ともいえないちょうどいい大きさだからな」
 スティーブ少尉は、シュミレーション機を褒めた。
もともとコックピットは、どうしても狭くなりがちだった。
その閉鎖的な空間に長時間閉じ込められれば気が狂う危険性もあった。
特に宇宙では、地球とは環境が劇的に違うためそれが顕著に表れる危険があった。
そこでマン・マシーンを開発した技術者たちは、人間工学的に適した空間を割出それに近い大きさで例外を除きコックピットが作られている。
そのためこのコックピット内の方が居心地がいいというパイロットが多数いた。
「なんてゴージャスな訓練機なんだ」
 チャールズ少尉は、突っ込みどころがそこではないと思い話を合わせた。