機動戦士ガンダムRSD 第9話 驕れる牙
アスランは、どうしてこの時期にラクスがここにいるのか分からずただただ驚愕していた。
「うれしい。
やっと来て下さいましたのね」
ラクスは、アスランを笑顔で出迎えた。
しかし全く状況を呑めないアスランは、驚愕し続けていた。
「君がどうしてここに?」
やっとアスラン中将は、それを質問できた。
「市民へのプロパガンダとして呼ばれたんです。
そういうことに関して私は、うってつけですから」
ラクスは、アスランにここにいる理由を述べた。
アスランは、やっと理解できた。
※
ザラ前大統領は、わが耳を疑っていた。
「なんだと?」
そのためザラ前大統領は、思わず怒鳴った。
「ですから全滅です。
核攻撃隊は、1機残らず跡形もなく全滅したんですよ。
一瞬のうちに。
地球軍は、一旦全軍月基地へ撤退しました」
通信士が戦況と地球軍艦隊の動きを報告した。
「そんなバカな?」
ザラ前大統領は、憤慨していた。
※
「ラクス様」
マネージャーがラクスに声をかけた。
「はい、解りましたわ。
では、また。
ほんとにお逢いできて嬉しかったわ、アスラン」
ラクスは、そういうとマーネージャーと共にアスランと別れた。
入れ違いにそこにデュランダル大統領が現れた。
デュランダル大統領もアスランに気付いた。
「アスラン中将。
君とは、面会の約束があったね。
いや、たいぶお待たせしてしまったようで申し訳ない」
デュランダル大統領は、アスランにお詫びした。
「いえ、大丈夫です」
先までの動揺していた態度とは、打って変わって毅然な態度でふるまった。
作品名:機動戦士ガンダムRSD 第9話 驕れる牙 作家名:久世秀一