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主人公総受け物語~時オカ編~

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第16話『原点へ立ち返って』

前書き

リンク達ならびに城内の面々に強烈なインパクトを与えたハイラル国王。


そんな中、リンクはナビィ探しにおいてある決断をする。





 ハイラル国王との対面を中断して、城内の別の場所へと移動させられたリンク達。現在、ゼルダはマロンとともに、自室へと籠っている。


マロン「はぁ、いつものことながら強烈な国王様だったわ。何だか、私のとーさんと同じ匂いがするわ…」


ゼルダ「お父様には後でキツく言っておきます。ところで、マロン様のお父様は一体どんなお方なのですか?」


マロン「う〜ん、とーさんはどこでも寝る癖があってどこか抜けているところがあるんです。ほら、この間だってお城の裏口で寝ていましたでしょ? それと、冗談を言うのが好きというか何というか…」


ゼルダ「あっ、結構ですわ。大体分かりましたので…」


 マロンにタロンのことを聞くゼルダ。そのゼルダに応えて自らの父親であるタロンについて話すが、どうもタロンは性格的にハイラル国王と似たような点があるようだ。ゼルダはそれを感じ取って、マロンに申し訳なさを感じつつも話を遮る。


マロン「あの姫様、わたしからも聞きたいことがあるんですがよろしいですか?」


ゼルダ「一体何をお聞きに?」


 今度は逆にマロンがゼルダに聞きたいことを聞く番である。一体マロンはゼルダに何を聞くつもりなのだろうか。


マロン「姫様は妖…リンクについてどう思っているのですか?」


ゼルダ「どうって、小柄な身体ながらもあれだけの不思議な力を持ち、さまざまな道具を使いこなす、とても頼もしいお方です。わたくしもリンクと同じようなことが出来ますが、リンクには到底及びません」


マロン「確かに、リンクが頼りになるのはわたしもよく分かります。たまに、牧場の仕事とかも手伝ってくれますし。でも、わたしが聞きたいのはリンクに対してどういう感情を抱いているのかということです!」


 マロンの質問を受けて、ゼルダはリンクについて自分が思っている人物像を率直に話す。ただ、ゼルダの語るリンク人物像は当然のことながらマロンも熟知しているわけで、マロンが聞きたかったのとは違っていた。マロンは少々語気を強めながら、自分が本当に聞きたかったことをゼルダに告げる。


ゼルダ「それは…。ふぅ、隠しても仕方ありませんね。あなたのお察しの通り、わたくしはリンクを意中の男性として意識しております。その様子ですとあなたもわたくしと同じ思いを抱かれているのですね」


マロン「……」


 ゼルダはマロンの少しばかりの剣幕に観念したのか、自らが抱いているリンクに対する想いを告げる。真実を聞いた瞬間、俯いてしまうマロン。


マロン「…やっぱり、そうでしたか。でも安心しました。これで心置きなく姫様とも恋敵としてのやり取りができます」


ゼルダ「ふふふ、そうですわね。でも、リンクはわたくしが心を射止めて見せますわ」


マロン「わたしも負けないですよ。絶対にリンクを振り向かせて見せるんだから!」


 それぞれの思いを告げたことでどうなることかと心配されたが、お互い恋敵として認識したところで済んだようだ。


サリア「…うぅ、何だか胸騒ぎがするワ。アタシだけ何だか置いてきぼりにされそうな…」


 コキリの森で、何を察知したのかいらぬ心配をするサリアであった。間違っても森の賢者様を除け者にするようなことはございませんので、ご安心を。










一方、リンクはというと、


チャット「ねぇ、リンク。これあたしからの提案なんだけど、一度原点に立ち返ってみるのはどうかしら?」


リンク「原点?」


チャット「『物事に行き詰った時は、その始まりとなった原点に戻れ』。これ、先人達の教えと言っていいかしら。事実、思わぬ新しい発見があるのはそう少なくないわ。リンクが探しているナビィって妖精がいなくなった場所に戻ってみれば、何か分かるんじゃないかと思うけれど…」


リンク「ナビィがいなくなった場所、ということは城下町にある時の神殿か…」


トレイル「僕からもお勧めします。そこから痕跡を辿ることだって出来ますし…」


 チャットから、ナビィ探しについて一度原点に戻ってみてはと提案され、考え込むリンク。


リンク「分かった。チャットの言うとおりにしてみるよ。もう一度探してみて、何か新しい発見もあるかもしれないし…」


 その後のトレイルの後押しもあり、ナビィが突然リンクのもとを離れていってナビィ探しの原点ともいえる時の神殿に行くことを決める。リンクが時の神殿へ行くことを決めたところで、ゼルダの乳母であり闇の賢者でもあるインパがやって来た。リンクはインパに先程までの話の内容を説明し、時の神殿に行くことを伝える。


インパ「承知した。ゼルダ姫様には私からお伝えしておこう。それと、神殿に行く際は私も同行しよう」


リンク「お願いします、インパさん」


インパ「お目当ての妖精が見つかるといいな」


リンク「はい」


 リンクの説明を聞き、直ちにゼルダに報告するとリンクに伝えるインパ。その後、リンクに激励の一言を掛けて部屋を出て行った。さて、ナビィ探しの原点である時の神殿に向かうことになったリンク。そこで、どんな発見があるのだろうか…


続く





後書き

聖地とも言われる時の神殿。そこでリンク達を待ち受けていたものとは…