二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

主人公総受け物語~時オカ編~

INDEX|22ページ/23ページ|

次のページ前のページ
 


第15話『ハイラル全土を総べる者』

前書き

リンク達を前に、ついにハイラル国王がお目見え。


国王はリンク達に何を語るのだろうか…





 ゼルダならびに数名の兵士達によって、ハイラル国王の鎮座する王座の間へと案内されるリンク達。


リンク「(ボソッ)そういえばゼルダ。城の兵士さん達は俺のこと知っているのに、なんで国王だけは俺のこと知らなかったんだ? ゼルダの話を解釈すると、つい最近知ったみたいだから」


ゼルダ「そ、それは…わたくしが言い忘れていたからですわ///」


リンク「そ、そう? ならいいけれど…」


 リンクの問いかけに、ゼルダは少々慌てた素振りを見せながら答える。


マロン(姫様があんなに慌てるなんて、国王様って一体どんな人なの? それに姫様の顔が何だか赤いし、これは何かあるわね…)


 ゼルダの慌て振りならびに赤面ぶりに、マロンは女の勘(?)を駆使して、ゼルダの父・ハイラル国王には何か秘密があると感じ取る。とまぁ、こんなやりとりもありながら、リンク達はハイラル城の王座の間へとたどり着く。


兵士「国王様、カカリコ村で噂になっておりました緑の服の少年を連れてまいりました」


国王「それは本当か!? それで、君の名前は何というのかな?」


リンク「俺の名前はリンクです」


 国王がリンクの名前を尋ねて来たので、リンクは何の躊躇もなく自分の名を名乗る。


チャット「ちょっと、リンク! 格式高い国王様の前なんだから、もう少し丁寧な言葉遣いをしなさい!」


国王「あぁ、そこまで堅くならなくてもよい。むしろ、この少年のように接してくれた方が私とて楽だ」


チャット「へっ!?」


国王「私もこの王の椅子がどうしても座り慣れなくてなぁ。立っている方が幾分楽になれる」


兵士「ちょっと、国王様! しばしのご辛抱を!」


マロン「あぁ、国王様のいつもの癖が…」


インパ「御労しい御姿です。国王様…」


 国王を前にしても砕けた感じで接するリンクに、もう少し言葉遣いに気を付けるように諭すチャットであったが、国王は気にするそぶりもなく、むしろそんなリンクに馴染んでいる様子であった。さらに、国王の自由奔放(?)な振る舞いにチャットは唖然、インパはともかくマロンは以前からこのことは知っていたようで、多少苦笑を浮かべていた。


ツンツン


トレイル「…ゼルダ姫、あれがあのハイラルの国王様なのですか?」


ゼルダ「お恥ずかしながら、あれがわたくしの父でありハイラルを総べる国王陛下です」


 国王のあるまじき姿を目の当たりにして、実の娘であるゼルダは顔を赤くさせながら俯いている。只今は醜態ともいうべき姿を晒しているのだが、これでも立派なハイラル全土を総べる国王なのである。


※ この作品におけるハイラル国王は、かなり砕けた性格です。風タクのハイラル国王と混同させると、今後この作品を楽しめなくなる恐れがあります。


国王「いや、失敬。ついいつもの癖が出てしまってな…」


リンク「は、はぁ…」


国王「して、カカリコ村の件については耳に入っている。私直々に礼を申す」


リンク「いえいえ、俺のお節介でやっているだけですから気にしないでください」


 しばし国王が落ち着くまでに時間はかかったが、何とかリンクと話が出来るまでの状態に戻った。改めて、国王からリンクのカカリコ村での活躍ぶりに対して、御礼の一言が申しあげられる。


国王「何か褒美を差し上げなければと思ったのだが…。どうだい、ゼルダの婿というのはどうかな?」


ゼルダ「!? お、お父様///」


インパ「!」


チャット・トレイル「「えっ、国王様!?」」


マロン「え、えぇ!?」


 否、ハイラル国王はまだ正気ではなかったようだ。リンクのカカリコ村での活躍に対する褒美として、ゼルダの婿に迎え入れるという提案をしてきた。これには名前を出されたゼルダは赤面、インパならびに兵士達さらにはチャットやトレイルまでも驚いた様子である。マロンに至っては、内容が内容なだけに発狂しかけている。


リンク(ゼルダのお婿さん? 一体、何のことだろう? そういえばスーパーコッコ探しの跡にタロンさんも‘マロンのお婿さん’とかなんとか言っていたけれど、ルト姫の‘えんげーじりんぐ’みたいなものかな?)


 王座の間が騒然となる中、リンクだけは今の状況を全く把握できていない。というのも、‘お婿さん’という言葉の意味をあまり分かっていないようだ。←とりあえず、一言。爆発しろw by. 天の河


インパ「…ひとまず、姫様をはじめこの者たちを移動させよう」


 状況が打開しそうにもない王座の間から抜け出すため、インパはリンク達を別室へと移動させることにした。ゼルダとマロンは自力で動けるような状況ではなかったので、城のメイド達が協力して移動させることになった。


ゼルダ(そ、そんな、お、お父様のお墨付きをもらってしまっては///)


マロン(こ、このままじゃ、妖精君がお姫様のところへ///)


 放心状態のゼルダとマロンをよそに、リンク争奪戦は激しさを増してきそうだ。最も、リンクに‘えんげーじりんぐ’を手渡したゾーラ族の姫君はこの作品に未登場なのだが…


続く





後書き

『風のタクト』のハイラル国王は、ここまでスチャラカな性格じゃありません(笑)



あと、世界観について説明します。『ムジュラの仮面』までが正史ですが、『トワプリ』の世界にはいかないという設定で行きます。

※ 正しい世界観および時代背景については、『ハイラル・ヒストリア ゼルダの伝説 大全』(任天堂、青沼英二編)を参照のこと。