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「ふふーん、ふふふーん」
鼻歌を歌いながら、すずめはいつもより楽しそうに仕事をしていた。
今日は久しぶりに馬村と、夜、食事をする予定だ。
それが嬉しくて嬉しくてすずめはたまらなかった。

すずめが就職してからというものの、あまり馬村と会えていない。
自分の仕事などもあるがそれ以上に、
馬村が大学やらアルバイトやらで忙しく、
なかなか二人の予定は合わなかった。
メールや電話は毎日しているものの、
やっぱり直接馬村に会いたい。とすずめは思っていた。

あー早く仕事おわらないかなぁ…。
なんて思っていると、携帯にメールが来ていることに気がつく。
あ！馬村からだ！！
嬉しくてメールを開いてみると、
『ごめん。今日急きょバイトが入って行けなくなった。』
『本当にごめん』
と、入っていた。

え…。今日もだめなの…？

『そっか、わかった。バイト頑張ってね。』
と、平気を装い返信したものの、内心、とてもショックだった。
仕事ならしょうがないよね…。でも...。
携帯をギュッと握ると、カバンの中に入れて、また仕事に戻った。
さっきとは一転して憂鬱な気持ちでいっぱいだった。