二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

同調率99%の少女(5) - 鎮守府Aの物語

INDEX|30ページ/40ページ|

次のページ前のページ
 


--

 演習は終了した。再戦したために三千花ら生徒会メンバーにとって良い記録ができたのは確かで、三戸と和子が再生した画像や動画を全員で確認したところ、激しい砲撃音や艦娘たちの掛け声もしっかり録音されており、リアルな映像になっていた。那珂たち演習した3人はもちろんのこと、三千花ら生徒会メンバーとしても大満足の映像資料となった。

「じゃあ戻ろっか、五月雨ちゃん、村雨ちゃん。」
「「はい。」」
 演習用プールから水路に入り、一足先に工廠に戻る那珂ら3人。一方の三千花らは訓練施設の正規の出入り口から出て、別ルートで工廠の入り口まで戻ってきた。
 明石は艦娘たちの艤装解除を手伝いに工廠へと入る。しばらくして工廠の中から4人が姿を表した。その姿はすでに工廠内で洗浄した後であり、服こそまだ乾ききっていないが、ペイントは大半がすっかり落ちてそれなりに綺麗な容貌に戻っていた。

「ふー、さっぱり!」
「なんだか疲れちゃいました。ちょっと休みたいですね〜。」
「考えたら私とさみは学校の掃除もやってきてるから疲れ倍増よぉ。」
 綺麗な格好になって工廠から出てきた3人を三千花らは出迎えた。
「おつかれ、なみえ。二人とも。」
「みっちゃーん!ありがとー」
「ちゃんと綺麗になってきたわね。さっきのままで出てきたらどうしようと思ったわよ。」
 まゆをさげて困り笑いをしながら那珂は返事をする。
「さすがにあのままだとねー。まだちょっと服が生乾きで気持ち悪いから早く着替えたいよ。」

 わざとらしく服を引っ張り、臭いを嗅ぐ仕草をする那珂。三千花や書記の二人はそれを見てクスクスと笑う。
「良い映像録れましたし、もう着替えてきていいのでは?」
 和子がそう提案すると、明石もそれに賛成した。
「あとは本館戻って提督のお話聞くだけですし、今日のお仕事なければいいと思いますよ。それから私はここでお別れです。皆さんお疲れ様でした!」


「「「「「「ありがとうございました!」」」」」」

 一行は見学の最後の工程をこなすため、本館へと戻ることにした。なお明石は自社の仲間とともに通常業務に戻っていった。