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同調率99%の少女(5) - 鎮守府Aの物語

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 数分後、三千花らの前に那美恵たちが姿を現した。
「おまたせ〜。今からあたしは軽巡洋艦那珂なので、気軽に那珂ちゃんとでも呼んでね〜」
 華やかな制服になって姿を表した那珂とは異なり、学校の制服のままで登場した時雨と夕立を見て、三千花は自然と疑問を口にする。
「あれ?二人は艦娘の制服じゃないのね。」

「はい。白露型の艦娘は、五月雨以前の姉妹艦の担当者には決まった制服がないんです。だから普段も出撃の時も服装自由なんです。」
 時雨がそう説明した。
「立川さんもそうなの?」と三戸。
「ここでは夕立って呼んでくれてもいいっぽい〜。そうでーす。あたしも時雨と同じく服自由なの。今度ね、学校と違うオシャレしようと思ってるの。」
 服装についての話が一角で続いている間、那珂は見学を開始する旨伝えにその集団から抜け、提督のいる執務室に向かった。
 しばらくして那珂が一人の男性を連れてきた。ロビーにいる三千花らの前に立つと、自己紹介をしてきた。
「ようこそ、○○高校生徒会のみなさん。俺が鎮守府Aの総責任者、通称提督を勤めております、西脇と申します。よろしくお願いします。」

 三千花らは大人が出てきたので改まって自己紹介する。
「私は○○高校生徒会副会長、中村三千花と申します。この度は鎮守府Aの見学をさせていただくことになりまして、お忙しい中本当にありがとうございます。」
 代表的な挨拶は副会長の三千花がし、書記の二人は普通に自己紹介するのみにした。

 お互い挨拶と自己紹介交わした後、提督は時雨に五月雨の様子を伺う。
「五月雨は間に合ってない?」
「すみません提督。まだ学校の用事が……」
「そうか。じゃあ仕方ない。来るまでは時雨、君が秘書艦として○○高校の皆さんを案内に付き合ってくれないか。」
「はい提督。でも僕と夕立は○時から護衛任務で行かなくちゃいけないからあまり長い時間は……」

 提督と時雨が話し合っている中に那珂は割り込んで提案した。
「ねぇ提督。時雨ちゃんたちの任務の時間がもうすぐなら、あたし案内全部受け持つよ?どうせうちの生徒に案内してあげるつもりだったし。」
「……いや、せっかく同じ学校のお仲間が来てるんだし、那珂は今日は学校側の立場で参加してくれ。どのみち五月雨が来れば任せる予定だったから、それまではそうだな……じゃあ俺が全部、直接見学の案内するよ。時雨たちは任務の時間までは自由だから好きにしてくれていい。」
「「はい、わかりました。」」
 時雨と夕立は返事をして、那珂たちに会釈をして別れ、階段を登っていった。


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 提督を先頭にして、鎮守府内の案内と見学が始まった。なお、動画による撮影は、工廠の一部以外ならOKの回答をもらっていたため、那珂は書記の二人に動画での撮影もするよう指示した。

 三千花らの見学コースは次のように進む。
1,本館内部
2,本館周辺敷地と施設
3,工廠・出撃用水路・訓練施設
4,艦娘らによる出撃の様子や演習の再現
5,説明(今後の鎮守府の展望)
6,質疑応答