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炬善(ごぜん)
炬善(ごぜん)
novelistID. 41661
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戦名の業火

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マルドゥの戦士として生まれ育ち、22年の歳月が流れた。しかし、俺に戦名が与えられたのは、そう遠い過去ではなかった。
「心臓抉り」。それが俺の戦名だった。
アブザンとの戦争、ほんの小競り合いのようなものか…


俺はアブザンの戦士に、殺されかかった。
アブザンの元で育てられた…恐らく、元々はマルドゥだった戦士に。目を見れば…わかる。孤児だったのが、拾われたのだろう。当時の俺と、そう年は離れていなかっただろう若者に。


奴の盾に撥ね飛ばされ、俺は地に倒れ伏した。まさに殺されようとした、その時…俺の同胞の弓が、そいつの腿を貫いたのだ。
ダグラ式弓術が心臓を、或いは脳天を逃した……恐らく、矢の主は、殺されたのだろう。矢を放つ、まさにその瞬間に。


だが、俺は救われた。
その隙をついて、俺は忍ばせていた、ギザギザの短刀をそいつの胸に突き刺した。そして、捻り、空気を入れてやった。
一瞬だった。初めての、殺しだった。
そうして、俺はその戦を生き残った。


「お前」戦の後、我らがカン、兜砕きのズルゴは俺を指差し、戦での殺しを問うた。あの巨体に眼前で見下ろされた、初めての体験。
俺は答えた。助けられた事実を、隠して。
「心臓抉り!!」
ズルゴが高らかに、叫んだ。
歓喜は、長続きなどしなかった。

作品名:戦名の業火 作家名:炬善(ごぜん)