二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」
伝説の超ニート トロもず
伝説の超ニート トロもず
novelistID. 58424
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

ドラクエ:disorder 歪みゆく英雄譚の交錯 第4話

INDEX|1ページ/5ページ|

次のページ
 
ナイン「・・・・・・うーん・・・
ここがこうで・・・こうなって・・・」

サマル「えっと、リロードする時はこっち側を外すのか。
・・・あれ、違ったかな」

ムーン「どう、サマル。習得できそう?」

サマル「撃ち方とかはわかったと思うんだけど、弾の装填のしかたが
いまいちよくわかんないや・・・」

ムーン「私もこういう機械みたいなのは苦手なのよね・・・
カートリッジ式で、セミオートとフルオートの使い分けができるのにしたわ。
これが一番操作が単純みたいだし、2つも重くて持てないもの。
・・・サマルのはリボルバー式?」

サマル「うん・・・って、うわ。ムーンの結構ゴツくない?」

ムーン「まあ・・・でもこれ、見た目よりは軽いのよね。
ダブルアクションかつトリガープルが比較的短くて、その上撃つ時の反動が少なめとなると大きくもなるわ。
ところで、そっちのマガジンの装填は終わったの?」

サマル「うん、こっちはできたよ。
っていうか、なんかこの数十分で随分詳しくなったね・・・」

ムーン「え?・・・だって、どれが一番使いやすいかずっとあれこれ見て回ってたんだもの。
私運動神経良い方じゃないし、当たり前だけど腕力だって男性より劣るわ。
自分に扱えそうなのを探すだけでも結構大変なんだから」

サマル「でもさあ、ムーンには魔法があるじゃん。
銃なんか持ってなくても大丈夫だと思うけど・・・」

ムーン「万が一を考えてよ。魔力切れになったら何もできないじゃない」

サマル「うーん・・・」

アベル「このベルトで持ち歩くことが出来るみたいだよ」

ナイン「背中に背負うんですか・・・。
いつもは剣だったので違和感がありますね」

アレフ「予備弾も一応持っておきましょう。
何があるかわかりませんし」

それぞれ、自分で使えそうな銃器を装備してボクらは武器庫を出た。
アベルさんとナインさんは、長くて重そうな、威力の強そうなのを背負っている。
多分ショットガンか、アサルトライフルってやつだと思う。
ムーンが持っているのはベレッタM93Rっていうハンドガン。
ムーンはこれが一番使いやすそうって言ってたけど、ボクにはなんだか難しそうに見える。

ボクが選んだのは2つで、どっちも軽そうなものにした。
1つはフルオート撃ちがメインの、グロック18Cっていう種類のハンドガン。
もう1つはリボルバー式のエンフィールドハンドガンで、
2つとも注意書きに比較的扱いやすいってあったから選んだんだけど・・・
正直なところ、他との違いはよくわからない。

アレフ様はなんだかすごいのを持っていた。
ブローニングオートライフルって言う大きな銃で、すごく重いらしいけど・・・
アレフ様が持ってると全然重そうに見えないから不思議だ。

サマル「ロト様たちと合流したら、この武器渡すの?」

アベル「そうだね。一度ここに案内しておこう」


武器庫を出て、来たほうの廊下を戻っていく。
しばらくするとホールに出た。

しかし・・・



━─━─第四話 Solitary Steps


アレフ「・・・!?」

サマル「・・・嘘・・・」

ホールの壁、かなり上のほう。
・・・・・そう、ちょうど廊下から出てきたボクたちによく見える角度と場所に。



あ そ ぼ う よ
 ろ
       す


・・・・・また、血文字。

ナイン「・・・さっきはこんなの、なかったですよね・・・?」

廊下のほうに向かっていたとはいえ、少しでも後ろを振り向きさえすれば気付いたはず。
さっきはこんなの、・・・確かになかった。
気付かないなんてことはほぼありえなかった。

アベル「・・・・・さっきの発言を撤回するよ。
この屋敷には、僕たち以外の何者かが潜んでいる・・・・」

ムーン「・・・・・・・・・・。」

アベルさんがそう考えるのも無理はない。
もしこれもソロさんがやったって言うんなら、・・・これも“犠牲者”としての役割だっていうのなら反論はできない。
だけど。
・・・・こんな落書きに、一体何の意味が・・・?
あの注意書きのように助言をするでもなく、この血文字はボクらにただ不安を煽るだけじゃないか。
全くもって意味を成していない。理解できない。

アレフ「・・・皆さん、行きましょう。気にすることはありません」

ナイン「そうですよ、もう行きましょう・・・?」

ボクたちは不安を残したまま、歩き出した・・・。

ボクは歩いている途中、背後に流れていく血文字を思わず目で追ってしまった。
・・・・・遊ぼうよ。殺す・・・――

・・・身震いがした。

その時――――

――――――――・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・え・・・・・・・・・・?



みんな、止まっている。
ムーンもアレフ様もナインさんもアベルさんも。
歩いている途中の状態で、まるでボク以外の時間が止まっちゃったみたいに・・・。

サマル「え・・・な、何・・・・・?」

ボクは周りを見回す。
広いホールに、せわしなく動くボクの足音と、服の擦れる音だけが響く。

やがてその音もなくなる。
・・・ボクはその場に立ち尽くした。

サマル(何・・・なんなのこれ・・・!?アレフ様・・・ムーン・・・!?)

みんなピクリとも動かない。本当に止まっちゃってる。
なんでボクだけが・・・・・・

・・・・・・・・コツン。

サマル「!?」

―――コツン・・・コツン・・・コツン・・・コツン・・・――

・・・・・・・足音。
静寂を切り裂くように、ホールに響き渡る足音が聞こえる・・・・・・・・。

・・・・コツン・・・コツン・・・・・・・・・・・・。

・・・・・・。・・・止まった・・・・・?

サマル「・・・・!」

足音が止まってから数秒後、ぱっとみんなが歩き出した。
・・・何事もなかったかのように歩いていく。

サマル「え、ぁ?」

思わず変な声を上げてしまった。みんながびっくりして振り返る。

アベル「・・・?」

ムーン「どうしたのよ、サマル」

サマル「あ・・・うぅん、えっと・・・い、今足音が聞こえたんだ。向こうの方から・・・」

答えながらボクは、足音が聞こえたほう・・・休憩室のある廊下を指差した。

アレフ「足音、ですか・・・私たちの足音が反響したのでは?」

サマル「ん・・・そうじゃなくて・・・えと」

・・・何て言ったらいいんだろう。

ナイン「・・・・・・・人影は、見えましたか?」

サマル「え?・・・ううん、見えなかったよ」

ナイン「・・・そうですか」

アベル「足音・・・か。注意したほうがいいかも知れないね」

背後に浮かぶ血文字を振り返る。
・・・ボクはベルトに挿したハンドガンを確かめるように触った。



?日目 ??時 ??分 ???

―――ねぇ、もういい加減にしてくれないかな?

―――何が

―――わかってるくせに

―――・・・・・・・・・

―――いつまでふざけてるつもり?・・・勝つ気、あんの?

―――どういう意味だ

―――早く殺しちゃえばいいのに

―――そんな事できないしするつもりもない