ドラクエ:disorder 歪みゆく英雄譚の交錯 第5話
ソロは今までにないくらい真面目な顔で、念を押すように言った。
ソロ「いいか?選択を見誤るな。間違いを犯した先の凄惨な未来を俺は全て知っている。今はまだ意味がわからないかも知れんが、必ずその時は来るからな。この世界から出たければ、絶対に間違えてはいけない」
オレが何も言えないでいると、ソロはフッと笑ってこう付け加えた。
ソロ「・・・あとそれから、当然俺も人間だ、命が惜しいんでな。・・頼むぞ」
ポンとオレの肩を叩き、席を立ってソロは寝室の方へ歩いていく。
オレははっと我に返ったように顔を上げ、声を上げた。
レック「・・お前も寝るのか?」
ソロ「ああ。多分明日はまた外へ出ることになるだろうから、休んでおかないとな。せいぜい嫌な夢を見ないように祈っとくぜ」
背を向けたままそう言うと、ひらひらと手を振ってソロは扉を閉めた。