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伝説の超ニート トロもず
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ドラクエ:disorder 歪みゆく英雄譚の交錯 第6話

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エックスも不思議そうな顔をしている。

エックス「・・・・・・・俺、夢でも見てたのかな?」

冗談っぽく笑いながら、でも驚きを隠せていない表情で言った。
すると、少し遠くから「うおぉおおおおおおりゃああああああぁぁぁあああぁぁッ」と怒号のような叫び声が聞こえた。

思わず振り返ると、何やらBARの先端の刃に稲妻のような光を宿し、伸ばされたギーヴァの触手を鬼のような形相で次々とブッた斬っているソロがいた。

レック「・・・・なんか怒ってるっぽいな」

エックス「うん・・・」

しばらくオレたちはその様子をポカンと眺めていたが、オレはふと小さな違和感を感じた。
・・・・いや、違和感とは違うか。

何か、見覚えがあるような・・・・。・・・何にだ?
うーん・・・・・ああ、あれだ。

あの稲妻のような光。電撃魔法だろうか。・・いや、少し違う。
魔力を使った技なのは確かだが、オレたちの世界にはあんなのない。
なのに、なぜかどこかで見たことがあるような気がするんだ・・・・・。

なんでだ?

・・・・・わからない。

いつどこで見たのかは思い出せない。
でも、どこかで確実に見たことだけはわかる。

サマル「・・・・レックさん・・」

レック「?」

サマル「ボクわかったんだけど、・・ボクが弱い理由って・・ないんじゃないかな」

レック「は?ないってなんだよ」

サマル「ううん。ただ、そういう生き物だったんだと思うんだ。理由とかじゃなくて、性格でもなくて、そういう人間なんだ、・・・・ボクは」

そう話すサマルの表情はどこか恍惚としていて、口調こそ柔らかいが・・・何だか危機感を煽るような、かつ反論を許さないような・・・・・

アレン「おいレックーー!!1匹やっつけたぜ!!あとはそっちの赤いほうだけだ!!」

見ると少し遠くのほうに、黒焦げになってあちこちから体液や煙を出しながら、ドロドロと溶けて血の池に沈んでいくギーヴァの姿があった。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・この時感じたあの違和感に、オレはもっと疑問を抱くべきだったんだ。

そして違和感の原因にもっと早く気づいて、対処するべきだった。

そうしていれば、そうできていれば・・・・・・・・―――――