ドラクエ:disorder 歪みゆく英雄譚の交錯 第13話
起き上がろうとしても手足が言う事を聞かない。鉛のように重い。動かない。
それどころか呼吸もままならない、吐きそうだ。同時に凄まじいまでの眠気が沈み込むように頭を支配してきた。
エックス「レック?・・おい、大丈夫か・・・!?」
エックスが駆け寄ってきたのがわかった。抱き起こされる。
何度も名前を呼ばれるが、応えようとしても声が出ない。ああ、寒い。眠い。気持ちが悪い。
多分普通なら気絶してる状態なんだろう。視界がぼやけている。
エックス「レック!レック・・・しっかりしろ・・・!」
・・・あ、そうか・・・手首って切れたら死ぬんだった・・・・もしかしてオレ、ヤバい・・?
ここでは気絶はできないから、もし意識が途絶えたらそれって・・・