ドラクエ:disorder 歪みゆく英雄譚の交錯 第22話
ソロの中でそれは揺るがないはずだった。
だから、地獄なのだ。
何の抵抗もできずにその「当たり前」を覆されたこと・・・自分の意志が曲げられたこと。
あんなに固かった決意をいとも簡単に・・・・
壊された。
汚された。
それが自分自身によってのものなら尚更。
それが人道に背くことなら尚更。
それが取り返しのつかないことなら尚更。
屈辱・・・・・屈辱!
ソロにとってはそれが何よりも我慢ならないことなのだ。
だから・・・・・オレは。
オレは。
ソロの気持ちを、願いを知ってしまっているオレは。
こうするしか、なかった。
ソロの言葉を聞き入れ、その通りにするしかなかった。
静かな空間に、銃声が響き渡った。
・・・・・・・・・他に選択肢はなかったんだ。これ以上ソロを苦しめるなんてできなかった。
・・・・・・ごめんな、ソロ。