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伝説の超ニート トロもず
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ドラクエ:disorder 歪みゆく英雄譚の交錯 第23話

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ソロ「お前一人の気まぐれか?それとも・・・あいつの気が変わったのか」

リトセラ「ふふ・・・そんなの何だっていいじゃないか。要はね、君の大切な仲間たちにまた会えるようにしてあげようってことさ」

ソロ「・・・!」

どういうことだ?

ソロ「・・死んだ奴は二度と甦れないんじゃなかったのか」

リトセラ「じゃあ、死んでないんじゃない?嫌なら放っとくからいいけど。君がどう思うか次第だよ」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

リトセラ「もう一度訊くよ。君はどうして、ここに居るのかな?」

ソロ「・・・・・・・お前が呼んだからだろ」

リトセラ「はっはっは、そういうことじゃないよ。わかってるくせに強情だなあ」

破壊神は少し近づいて来て、滑稽なものでも見るかのように俺を見下ろした。

リトセラ「じゃあ質問を変えようか。君はどうしてこんな目に遭っているのかな?」

ソロ「・・・・俺が、間違えたからだ。辛いことから目を逸らし続けてきたせい・・・」

言い終わらぬうちに突如視界が上に傾いた。

俺を地面に縛り付けていた赤い糸がまるで生き物のように動き、首元に絡み付いて俺の顔を押し上げたのだ。

リトセラ「報いさ」

そこには、口角を吊り上げて俺を見下ろす破壊神の顔があった。

リトセラ「努力を知らずに生きてきたことへの報いだよ」

・・・・・!?

ソロ「・・・・・・・!」

そう言うと、けたけたと笑いながら俺から離れた。

俺は自分の体が震えていることに気付いた。

リトセラ「・・今、“そんなはずはない”って思ったでしょ?それが君の弱さだよ」

ふっ、と体が軽くなった。見るとあの赤い糸が消えている。
今気付いたが、あれは蜘蛛の巣だったようだ。

俺は立ち上がり、含み笑いをする破壊神を睨んだ。

すると突如その姿が消える。
次の瞬間、

リトセラ「でね、僕は君にチャンスをあげようと思ってるんだ」

真後ろから声が聞こえた。驚いて振り返る。

リトセラ「“犠牲者”である君が死ねば、君たちの負けはほぼ確定・・・このゲームは見せものなんだから、見応えがなくちゃ意味がない。だからこの世界では一番死ぬ確率が低い君を“犠牲者”にしたんだけどね・・・まったく、期待外れだったよ」

ソロ「・・・・・・・・・・・・」

リトセラ「ある意味予想外ではあったけどね。でもさ・・・興醒めだよ。自分から“殺せ”だなんて。君、自分が死んだら他の人も死ぬことわかってんの?」

冷ややかな嘲笑だった。

リトセラ「どうしてあんなこと言ったのかな?」

ソロ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

リトセラ「ふふ、答えられないよね。だって君は、自分が苦しみから逃れるためだけにそう言ったから」

っ・・・・・!

リトセラ「情けないねえ。惨めだよ。口では何言ったって結局は自分が一番か」

俺は無意識のうちに歯を食いしばっていた。
何も言い返せなかった。

リトセラ「どうしたの?違うとかそうじゃないとか、言わないねえ?」

クスクス笑いながら、俺の顔を覗き込んでくる。

俺は下を向いて、つぶやいた。

ソロ「・・・・そうだ。俺は自分が耐えられなかったから、嫌だったから、ああ言ったんだ。言い訳はしない」

リトセラ「ふうん、少しは学習したんだ」

俺はもう、いい加減に強がりと見栄で虚栄を張るのをやめなければならない。
・・・・・・それでももう、遅すぎたが・・・・・。

リトセラ「じゃあさあ・・・レックは今どんな気持ちだと思う?」

ドクン。

全身に寒気が走った。

そうだ、レックは、レックは・・・俺が殺せと・・・言ったから・・・・・・・・

ソロ「・・・・・・・・・・・・・・・・・!」

レックは・・・・・・・・・・

リトセラ「あッは・・・可哀想にねえ。君の身勝手のせいで、心優しいレックは殺人という大罪を背負わされたんだよ」

!!

電撃が体を貫いたようだった。

ソロ「・・・・・・・う・・・・・・」

リトセラ「彼は君を助けたいと思ってた。なのに君はそれに応じようとしないで、無視し続け、あまつさえ自分を殺せと言った。どんな気持ちだったろうねえ・・・君ら勇者にとって、罪なき人を殺すのは最大の罪であり苦痛だろう?
しかもその対象が、親しくて可哀想な、“助けてやりたい”とまで思うほどの存在だったなら」

ソロ「・・・・・・・・・・・・・・・・ッ」

リトセラ「彼は今、地獄のような後悔と自己嫌悪の炎に身を焼かれてもがき苦しんでいるだろうねえ。他の勇者たちからも人殺しとして扱いを受けることになる。彼にはもう笑顔は戻らない、死ぬまで苦しみ続ける・・・・ふふっ。ひょっとしたら、もう」

ソロ「ッやめろ!」

涙が頬を伝った。もう嫌だ。その先は絶対に聞きたくない。

苦しい。

リトセラ「ははは・・・悔しい?悔しいよね?自分が嫌になるよねえ?
どうしたって自分のせいだもんねえ!どうやって責任取る?どうやって?」

面白くてしようがないと言ったふうに笑い続ける破壊神。
俺は胸の奥で広がっていく痛みを堪えるのが限界だった。

リトセラ「だったらさ・・・考えようよ。どうすればいいのか」

薄ら笑いを浮かべたまま、声のトーンを落として俺の目を見てきた。

リトセラ「君に思いつける答えなら、一つくらいしかないんじゃない?」

そして右手を翳す。そこには黒い光が集まり、やがて形ができ始め・・・
巨大な鎌が現れた。

死神を思わせる、闇色の凶悪なそれの先端が、す・・・っと俺に向けられた。

ソロ「・・・・・・っ・・・」

リトセラ「言ったでしょ?チャンスをあげるよ。
君の復活を許可しよう。・・・・ただし、今ここでこの僕と戦って、一撃でも攻撃を当てることができたら、ね」


・・・・・・・・・・!

リトセラ「時間制限はなしにしてあげよう。・・これはエキシビジョンだよ。実のところ、僕も観客たちも君が復活するのを望んでる。まあだからと言って、わざと攻撃に当たるなんてことはしないけどねえ」

地面の広範囲に魔法陣の結界が現れる。

ソロ「・・・・・・・・・・・・・・・・俺が負ける条件はなんだ」

リトセラ「行動不能になること。まあ死ぬかその寸前ってところだね」

・・・・・・・・・一撃、か。一撃。当てるだけでいい。
だが・・・相手は破壊神・・・神だ。その一撃当てるということが、どれほどのことか。
すべて出し切って全力で挑んだとしても、一体どれほどの確率で実現できるか。

・・この俺に、できるのか。

リトセラ「大丈夫だよ、1割も力出さないから。この姿だったら出来ることも限られるしね」

少し小声で囁くように悪戯っぽい笑みを浮かべる破壊神。
俺は右手に力を込め、深呼吸をすると。一度目を閉じ・・・・・・開いた。

風が巻き上がる・・・が、正しくはこれは俺の周りに現れたものによって行き場をなくした空気の流れだ。

やるしか、ない。

リトセラ「さあ、おいで」

楽しそうに笑みを浮かべ、奴は臨戦態勢に入った。
瞬間、俺の全身に衝撃波がぶつかり・・・ビリビリと痛みが走った。膨大な魔力の波。

俺は極限まで意識を集中させると、地面を蹴った。