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伝説の超ニート トロもず
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ドラクエ:disorder 歪みゆく英雄譚の交錯 第24話

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・・・・・・・どうしてこんなことになってしまったのだろう。
俺はさっきからずっと同じ質問をし続けている。
質問をしている相手は誰なのか、・・・わからない。

いや、本当は分かっているんだ。
そう問わなければならないのは・・・・・・・・・・・問われるべきなのは、俺自身。
そして俺たち全員だ。

こうなってしまった原因を、俺たちは知っているはずなのだから。

・・・・ソロが、死んだ。

2人目の死者が出てしまったのだ。

サマル「・・・・・・っ・・・ひくっ・・・・」

俺の隣では、サマルが泣きじゃくりながらアレンに手を引かれていた。

サマル「・・・なんで・・・なんで・・・・・・?
ちょっと前まで一緒にいたのに・・・生きてて普通にしゃべってて・・・・
おかしいよこんなの・・・・・」

アレン「・・・・・・・」

サマル「なんでなの・・・?怖いよ、ボク・・怖い・・・!」

・・・俺たちはあの場所を離れ、洞窟から先に進んでいる。
暗くどこまでも続くかのような、長い道。分かれ道はないが、どこにたどり着くのか・・・

サマル「・・・・・・・ねえ、アレン・・」

アレン「・・何だ・・?」

サマル「アレンは・・・いなくならないよね?
ムーンやソロさんみたいに急にいなくなったり、しないよね・・・?」

アレン「・・・しない。するもんか。お前を置いて死んだりはしない。絶対に」

サマル「本当・・?絶対、絶対だよ・・・・・」

アレン「ああ・・・」

俺は何も言わなかった。
心を痛める資格が今の俺にあるのかわからなかったからだ。

それでも、今一番辛いのが少なくとも俺ではないことははっきりわかっている。

・・レックはきっと、目の当たりにしたのだろう。ソロが息絶えるその瞬間を。
状況と死体の状態からして、まともに目を当てられるものでなかったことは想像に難くない。

レックはさっきからやはり何も言わず、うつむき加減で少し早足に歩いている。
時折ふらつくこともあった。

その横顔は悲痛を通り越し、表情からは何も読み取れない。
ただ暗く沈んだ生気のない瞳だけが、彼の中に渦巻く地獄のような絶望を静かに物語っていた。


死は、平等だ。
いかなる生命にも必ず訪れる終わりの時。
同時に、全てのものを等しく導くものでもあるのだ。

だが・・・この時俺は、その完全なる平等の証である死に、疑問を感じていた。
その完全さに。

ソロのあの死は、・・果たして平等な現象の結果というもので片付けていいのだろうか?
あれが、平等?

他と等しいと、同じだというのか?

彼は今まで、人一倍なんてものじゃ到底ない苦労と苦痛を味わってきた。だがそのせいで道を踏み外すこともなく・・・悪夢に苛まれるだけの日々から自力で抜け出し、他人のために全力を尽くして、それに喜びを感じられるような人間性を身につけてみせた。
全て彼自身の努力によるものだ。俺はそれを知った。

それなのに、この仕打ちはなんだ?

これが平等だというのか?

・・・・とても、納得できなかった。
悲しみや哀れみを通り越して、腹立たしいほどに。

それともこれが運命で、こうなるのが必然だったというのなら。



・・・・・・これほど理不尽で不完全なものがあるだろうか。

俺は視線を落とし、無言でひたすらに歩を進めた。