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伝説の超ニート トロもず
伝説の超ニート トロもず
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ドラクエ:disorder 歪みゆく英雄譚の交錯 第42話

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それなのに、・・俺は守るべき子孫をふたりも失い、自分の無力さを絶望とともに噛み締めることになった。

俺の力が及ばなかった。勇者としての力が足りなかった。それは紛れもない事実であり、意識がある限り永久に俺を苦しめ続けるだろう。

どこにもぶつけられない自分への憤り。嘆き。何もかもを投げ出したくなるようなこの地獄のような衝動。

それらを敢えて不当な、勇者として相応しくないことこの上ない感情に置き換えてみれば、自然とそれは力になった――不本意ではあったが・・・・・。

やがて周りからも、絶叫とも怒号ともとれるような叫びが木霊し始める。

するとその声の大きさに比例して、雷の帯びる魔力がさらに膨れ上がっていく。
加えて電撃が空気を駆け抜ける音が絶え間なく鳴り響き、ただでさえ破れそうな鼓膜をさらに圧迫する。

サマル「うああああぁぁああぁぁあああああああ・・・!!!」

レック「ううぅぅおおおおおおおおおぉぉぉッ・・!!!」

意識することなくおそらく全員が目を閉じ、身体に漲る魔力を一切残すことなく搾り尽くし、解き放つことだけに集中した時。


・・・・・・・・・・・・
・・・飽和し無音になった脳内に、ガラスが割れるような音が響き渡った。


ソロ「・・うおああああああああッッ!!!」

・・・・光の壁が、砕けて・・・・・弾け飛んだ。

誰もが一瞬でそれを理解し、同時に一瞬で全身から力を抜く。
眼前を覆い尽くしていた光が嘘のように消えた。

・・・・・・視界に白いモヤがかかり、身体が不規則に揺れる感覚。
耳は完全に麻痺していて何も聞こえない。

たぶん、他のみんなも同じような状態だろう。

・・やがて、考えることもままならなくなる・・・。

・・・・・魔力、を・・・限界以上に使い果たすと・・・こうなる、のか・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・、・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。



・・・成功したん、だ。


――――――――――――――――
―――――――――
――――




































観測結果及び記録  1_1_A01-セパレート回数 4722903回


第一段階終了・・・生存者9名 

“犠牲者”は肉体を捨て概念化 死亡率を0%と断定
また“ロト”は自身の概念発生理由を特定し具現化 
以降はこれを人間として扱う。


死者の魂は光の輪の法則に従い、原則転生を許可しないものとする。
エラーが確認された場合、無条件で削除を行われたし。

また“犠牲者”の魂は一時的に削除されたものとする。


改変後の分岐の詳細は各自確認のこと。

これより第二段階に移行する。























―流石だな。よくやってくれているじゃないか


―ええ、順調よ。・・本当に人間の力には驚かされてばかりですわね・・・


―ふむ。しかし、ここまで大幅な改変を加えて良いものかね。確かにこの儀式に関しては彼らに一任しているが・・・いささかお遊びが過ぎるのではなかろうか


―いいんですよ、それくらいで。・・まあ、あいつらだって最低限のラインは心得てるはずだ。心配しなくても大丈夫


―・・そうですわ、さっき彼が貴方を呼んでいらしたわよ。折り入って話したいことがあるとか・・・


―ん・・・何だ、珍しいな。どうせ真面目な話じゃないんだろうけどなあ


―ふはは。今さらお前に他愛もない悪戯をするほど、あやつとて暇ではなかろう


―そうだといいんですけどね。それじゃ、ちょっと席を外すよ


―ええ。私達はここで待っていますわ