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伝説の超ニート トロもず
伝説の超ニート トロもず
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ドラクエ:Ruineme Inquitach プロローグ

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(・・・・疲れすぎてどうにかなってしまったのかしら。・・・・ううん・・・違う。これは・・・・・)

その場から動かず、じっと思案を巡らせる。

(・・・いいわ。例えこれが、悲惨な現実に耐えかねた私が作った夢や幻だったとしても・・・・少なくとも私はまだ希望を捨ててはいないということ。
これは神様が私に与えてくださった、救いの一手なのだわ)

そう信じることが、今は最善なのだ。
根拠もなく盲目的に何かを信じるのは非効率的で、賢いとは言い難い・・そう思っていた。
だがそれによって救われる何かも、確かに存在する。

自分は今、その何かを必要としているのだ。

そして願おう。いま自分の前に現れた“彼”という何かが、そして“彼ら”が、自分達に・・・この世界に救いをもたらすことを。

そのために・・・私達に何かができるならば。


アレッサは青白い光を放つ窓に顔を向けた。

漆黒の夜空。

高くそびえ立ち、不健康に光り輝く建物たち。

ゆらゆらと降り注ぐ、真っ白な雪。

窓に手を当てると、目と鼻の先を雪が踊るように舞い降りていった。
それを目で追い、窓の向こうに広がる白い闇を覗き込む。

・・・神に見放され、破滅へとひた走る世界。
重なる罪に目を背け、好奇心と欲望に駆り立てられるまま、神の御心に逆らい続けた哀れで愚かな世界。

雪と闇が交差する。白と黒が絶え間なく混じり合う。
不自然な光。正当化。命の所有。冒涜。逃避。冷酷。権利。力。
その罪に見合うだけの罰が・・・今この瞬間にも、膨大な命と時間を奪い続けている。


これは命乞いの物語だ。
罪を罪と思わず傲慢の限りを尽くしてきた世界が、哀れに泣きすがって最後の慈悲を神に請う。


今、世界の運命が大きく動き出そうとしていた。