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伝説の超ニート トロもず
伝説の超ニート トロもず
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ドラクエ:Ruineme Inquitach 記録003

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BY THE WAY,WHY DO NOT YOU F­­UCK THAT BASTARD!?

YOU’RE DYING NOW! JUST LOOK,LOOK IT,YOU SON OF A BITCH.
I TOLD YOU. FUCK YEAH.

「・・・・・・な・・・・何なんだ一体。悪戯か・・・?」

「・・・私にもほとんど同じのが来てます。ウイルスの類ではないようですが・・・」

2人の表情を見て、ベルティーニ博士は眉をひそめた。
そして許可を得てその文章を見てすぐ、額に手を当ててため息をつく。

「・・・噂をすれば、ね。どうせ誰がどこにいて何をしていても貴方にはお見通しなんでしょう。それで、何が言いたいの?」

すると突然、画面に表示される文章が変わった。

God damn right. ――何でもいいから窓を見てみろよ、今あんたらが置かれてる状況がどれだけクソッタレでヤバいかわかるから。話はそれからだ。
余裕があればそこの黒いデカブツに伝えてくれ、口には気を付けろさもないとぶっ飛ばすぞ!!

「窓。・・・・・!?」

ベルティーニ博士が窓を見ると、・・・そこに窓はなかった。あったのは―否、いたのは、あの異様な炎から生まれてくる一つ目の化け物だったのだ。

「――畜生!!どういうことだ、・・・・・・・!」

化け物は口の端から粘着質な液体をこぼしつつ、低く唸ると室内の3人に向かって飛びかかる。――が。

彼らが反射的に全身に力を入れ目を瞑ろうとした瞬間、化け物の首がひとりでに胴から離れ、壁にぶつかって床に落ちた。同時に、赤黒い巨体が崩れ落ちる。
・・あの鋭い音と共に。

「っ・・・・・・――。・・・・・・・・・・・ミスター・ジェームス」

「・・・・・・・何だ」

「・・・・口には気を付けろと、伝言が」

「・・そうかい・・・・・・」

息を整え、ある程度落ち着き――3人がその場を動こうとしたその時。
大きな音がした。

破られた窓のすぐ外にある監視用バルコニーに、何かが落ちてきたのだ。床で血液を染み出して死んでいる化け物ほどではないが、それなりに重く大きな何かが。

「!!」

「・・・・・そんな」

両手を床から離し立ち上がるそれは人間の形をしていた。だがそれでいて、人間ではないと一目でわかる――人型の兵器。

「・・・・ワン・・・。・・・・・・・助けてくれたの・・・・・?」

ベルティーニ博士が呟く。

頭部の拘束具に亀裂が入り、砕ける。顔のおよそ左半分が顕になった。
瞳孔の開いた青白い瞳が光る。
ぼんやりと惚けたような表情のまま、“それ”はたった一度だけ瞬きをした。

「・・・・・・!」

それだけで、ベルティーニ博士は“それ”に異常が起きていることを悟った。
作戦実行中、ノーメマイヤーから下される命令は、指定範囲内の領域に存在する生命体を殲滅することのみ。それに視覚は必要ない。
つまり眼球やそこに関わる全ての器官は機能しないはずなのだ。

「・・・・・あなた・・・・・・・」

博士の声に反応してか、少し前のめりで俯き気味だった“それ”が頭をもたげた。
熱に浮かされているかのようにも見える様子で、暫く明後日の方向を見つめていたが・・・やがて濁ったガラス玉のような瞳が動き、確実に博士の視線をとらえたのだった。

そしてその直後、突然虚ろだった瞳と表情が強張り、硬直する。
・・そして膝を床に落とし、そのまま崩れ落ちるように前へ倒れた。

・・・・・・・動かない。

「な・・・」

「・・・・・・・」

「・・・ワン?・・・・・ワン!?」

ベルティーニ博士が駆け寄る。

「危険だ、博士!」

「・・いいえ。この子は私達を傷付けたりなんかしないわ。ああ、何てことなの・・・私がもっと早く気付けていれば。・・・・・・・っ」

横たわる“それ”の上半身を抱き上げようと手を伸ばし、しかし途中で止めた。

「・・違うわ。・・・もっと早く・・・“彼”の言う通りにしていれば、こうはならなかった」

その時、再び軍服の2人の端末が多少不安を煽る受信音を鳴らした。