地球最後の一日2
騒がしい。
すごくすごく、騒がしい。
昨日までは日本と二人きりだったのに。
いきなりこれは無いだろう?
確かにアメリカもうるさいが、この騒がしさはアメリカだけのせいではない。
イタリア、ドイツ、ロシア、中国・・・・
皆いた。
かつて敵対していた奴らも、
そのとき仲間だった奴も。
「・・・やっぱり、こうなるんだな」
いつも何かあると一緒にいた気がする。
「そうですね・・・」
となりに日本がいる。
敵対していた・・・・国。
あの頃はとりあえず勝ちたかった。
同盟を破られ、悔しくて。
まああれは、ほかの国が仕組んだ事だったが。
それでも、初めてできた友達に初めて裏切られた悲しさは拭えない。
「俺も、歳をとったな」
昔のことを思い出すなんて。感慨深く、そう呟く。
どうやら周りの奴には気付かれていないらしい。
「ウヴェ~くるん引っ張らないでぇぇぇぇぇぇぇ!!」
「えー?君のこれは何かなーって、興味わいちゃった、うふ☆」
イタリアが泣き叫んでいる。
ドイツが原因であるロシアを引き離そうとする。
フランスと中国がキッチンで料理をしている。
アメリカがゲームをしている。
日本が俺に寄りかかる
「って、に、日本!?」
「爺は少し疲れたので、休みたいんですよ」
そう言って日本はいたずらっぽく笑った。
「~~っ!でもっ・・」
「・・・最後くらい甘えてもいいじゃないですか」
反論しようと口を開くが、寝息が聞こえる。
「・・・今日・・・だけなんだからな、ばかぁ・・・・」
「まったくこれだから年寄りは・・・」
「このまま寝かせといてあげるよろし」
「そうだな、また飯時に起こそう」
「まあまあ、仲良く寄り添っちゃって♪お兄さん妬けちゃう」
「そうだね、ツルハシで起こす?」
「こら、止めんかロシア」
「ヴェ、気持ちよさそうに、寝てるね・・・・。幸せそう♪」