地球最後の一日2
「Hey!君たち!起きるんだぞ!!」
「飯の準備が出来たある、早く来るよろし」
ぼんやりとした意識の中、俺を起こす声がする。
「ん・・・・皆さん・・・・」
隣でもぞもぞと何かが動いた。
「なんだお前ら・・・・」
欠伸をしながらそう問うと、近くに居た髭が溜息をつきながら答えた。
「料理が出来ましたよー」
いちいちムカつく言い方に、こめかみにピシリと力が入ったが、寝起きで怒る気力すらなく、適当にあしらっといた。
「もう、日本と寄り添いながら寝ちゃってたんだよ、お前」
その一言で一気に目が覚める。
隣を見ると、日本がまだ眠たそうに、うつらうつらとしていた。
いつもの日本じゃないようだ。
「はー、ずいぶん積極的になったのね、坊ちゃん?」
「なっ!?積極的とかじゃ・・!!」
「お前ら何してるあるか!冷めるあるよ!」
ウー、スー、サン、アル、イー・・・と中国が数字をかぞえ始める。
「い、今行きます!」
慌てたように日本が言う。
「さ、イギリスさん、行きましょう!」
「あれ?お兄さんは?」
「え、あ・・・す、すみません・・・」
とんだご無礼を・・・と日本。
そんな日本を見て、フランスはニヤニヤとする。
殴りてぇ・・・・・。
「いくぞ、日本」
俺はそう言うと、日本の手をとり、みなが待つ食卓へと足を進めた。
「まったく、二人とも不器用すぎなんだから・・・」
呆れたように、そして微笑ましそうにフランスが言ったが、あえて無視した。