機動戦士Oガンダム
普通のコロニーならともかく、ここは人の手入れが頻繁に入るところではない。発射された粒子がいつ内壁に穴をあけないとも限らない。むしろその方がここにおいては可能性が大きいのだ。
それにモビルスーツには核融合炉がエンジンとして使われており、<改ページ>
下手に触れば大爆発を起こす代物でもある。
「だとしたらこいつらをやる方法は・・・」ただ一つ、コックピットを焼き機能を停止させる事以外に方法はなかった。
≠
そんな地上の動きをよそに、タロは悠然と佇むガンダムを見あげていた。
寺院に鎮座する仏のようなその佇まいに、タロはいざなわれるようにのみ込まれていった。
≠
市街地と言う場の使い方もG・ザックのパイロット達が長けていることもあり、ジム・セークヴァ2機がおされていた。
「艦長!まだか!」「うまく立ち回れりゃ・・・あっ!」
グラン機の右腕が切り落とされ、さらにG・ザックの投げたビーム・ホークがニロン機の両脚を切断した。
二機は囲まれ、ニロン機のコックピットにはマシンガンの銃口が突き付けられた。
「・・・・・・・ここまでか」
爆音
なにが起こったのか。二人は息をしており、少なくとも生きていることだけは確かだった。
モニターを見ると、3機のG・ザックが後方へと振り返っていた。
その先に
戦場に咲く白い悪魔、ガンダムの姿があった