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伝説の超ニート トロもず
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ドラクエ:Ruineme Inquitach 記録007

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オブジェクトナンバー:033 “レック”

コバルトブルーの髪と透き通ったブラウングレーの瞳を持つ彼は、類稀な魔法の才と最高クラスの剣の腕を兼ね備えている。歳は17歳で、一対の片手剣を使用する。
彼の魔力は瞬時に最大出力で解き放てば大陸ひとつが消し飛ぶほど膨大かつ強力で、またその魔力を自由自在に応用することができ、既知の呪文以外の様々な用途・技に利用することをいち早く覚えた。

電撃魔法の他、魔力を使用した剣技、重力操作による呪文を必要としない魔法攻撃(※注釈1を参照)を得意とする。

性格は比較的陽気で親しみやすく、見ず知らずの人間ともはつらつとした口調や態度で接する。そして異常にジャンケンが強い非常に優れた神懸かり的洞察力を持っているが、ごく稀にしか発揮することはないらしい。

自身が生まれ育ち旅をした世界では、現実と人々が見る“夢”で構成された仮想世界とを行き来し自らが“夢”であることを自覚(※注釈2を参照)、現実世界で彷徨っていた肉体と融合することで本来の自分を得た。そして“夢”の世界を封印していた魔王を打倒し、世界に平和をもたらした。

※注釈1 重力操作による呪文を必要としない魔法攻撃:通称GT(グラヴィティ・テレキネシス)、または重力攻撃と呼ばれる、魔力によって重力を操ることで対象に攻撃を行う能力。
・ 対象にかかる重力を依存的に上昇させることによって細胞から敵を破壊する
・ 敵のいる方向を“下”と定義して大きな重力を加えることで、物体または自らの身体を高速で移動させ攻撃する   など。
注意 この先の文章を閲覧するにはレベル5特殊パスワードが必要です。
―パスワード確認。アクセス許可。 これらの基本的な攻撃の他に、
・ 重力嵐を発生させ、物質やエネルギーを吸い込み消し去る
・ 重力を一点に集中させ圧縮することで、あらゆる物質やエネルギーの質量、熱量、加速度などを物理法則上可能とされる最大値まで上昇させ消し去る。
・依存的に重力崩壊を生じさせ、■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
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※ ■■■■■■■■■と表示される部分は現在閲覧が禁じられています。

※ 注釈2 “夢”世界:知的生命体などの精神的仮想世界。多くの場合、憧憬や願望などが形をもって意識上に現れそれが組み合わさることで生まれる。
この場合、“レック”の個体意識は現実での彼の肉体が夢見ていた“理想の自分”が具現化し、何らかの方法で肉体に取り込まれ意識上で結合したと思われる。


━─━─記録007 啓示


「作業中失礼、スワードソン博士。アレルがひとつ聞きたいことがあるって言ってるんだが、答えてやってくれるか」

「ん?ああ、もちろんだよ」

ノーメマイヤー端末の操作を行うスワードソン博士に、二人が歩み寄った。アレルはどこか難しそうに眉をひそめている。

「・・何か問題が生じたように見えるが・・・何でも聞いてくれて構わないよ」

ソロがその言葉を訳すと、彼はガラスの壁の外を一瞥してから口を開いた。

「・・・俺達がこの世界に来てから、もう丸一日くらいの時間は経ったはずだ。なのに夜空が明るくならない。ずっと真っ暗なままで、そもそも空が動いている気配がない。何か理由があるのではないだろうか」

訳された言葉を聞いた瞬間、スワードソン博士の手が止まった。そして小さくため息をついてから顔を上げ、アレルの顔を見る。

「・・・そうだった。我々にとってはあまりに日常化していることだったから、君達に話すのを忘れてしまっていたよ。すまない。
・・この世界には朝はない。というのも、ここは地下の世界なんだ。朝と夜の区別がそもそも存在しない、君の言った通り永遠に夜空が続く世界だ。違う宇宙から来たとは言え、君達にとっては太陽の光を見ることが常だったのだね」

その目線がアレルから離れ、ガラスの奥の夜空の世界へと向けられる。

「・・・・いいだろう。なぜ我々が地上を捨ててこの地下世界に逃げ込んだのか説明しよう。ソロ、できれば君から後で彼らに説明しておいてくれ」

「・・ヴィンス、いいのか?機密事項だぜ」

「それを言うなら、彼らの存在そのものが既に重要機密事項さ。
・・我々も昔は地上で太陽のもとに暮らしていた。そこで科学や数字の力を使って世界の仕組みを人間好みに進化させ、より便利な暮らしを、より楽な暮らしを・・と追求しながら生きていた。
そうして過ごしているうちに、世界にあらかじめ用意されていただけの人間が生きるためのエネルギーと資源を、全て使い果たしてしまったんだ。
その結果人間が作り上げた世界の仕組みは崩壊し、激怒した自然が制裁のため世界規模の大災害を引き起こした。
その世界に生きていた人間の割合にして3分の2の人々が犠牲になり、残った1割の人々は慌ててこの地下に小さな文明都市を築き上げて逃げ込んだ。
・・それが、今から184年前の話だ。人々は地下都市で死に物狂いで研究を進め、枯渇することのない永久に使えるエネルギーを作りだすことに成功した。そうしてその都市は徐々に発展していき・・・今に至る、ということだ」

「・・ああ、そうだ。それが今のこの文明、背徳の地下都市レーベンスボルンの起源ってわけだ。ここで生きるほとんどの人間はそんなことなど知らず、もともと人間は地面の下で生きるもんだと思って生活してる。・・くれぐれも口外しないでくれよ」

「・・・・・・・・・・・・・。・・・・今この世界の地上はどうなっているんだ?」

「9割がた熱砂の砂漠、無制御太陽光の地獄さ。太陽の光ってのは本当は空の上にある防御ベールみたいなもんである程度防がれるはずなんだが、先人達の失敗のおかげでそのベールが崩壊しちまったもんだから、お前らには想像もつかないような高い温度の日光が直接地上に降り注ぐ。冗談でも生物が生きられるような気温じゃねえ・・・はずなんだ」

「・・そのはずなんだがね・・・そうじゃないから、いま我々はこのような危機に晒されているとも言える」

「・・・・地上には宇宙から来たあの怪物たちが住みついていて、時々地面を破ってこの地下都市を襲撃しに来る・・・と?」

「そういうこと。って、俺らは見てる。だが疑問が残るんだよなあ。俺達人間にとっちゃ地獄のような地上の環境で、あの宇宙モンスターどもは何不自由なく優雅に食って寝て生きていられるはずだ。なのに奴らはわざわざ硬い地面をぶち破り、たいして栄養にもならない人間を食べにこの地下までやってくる・・・その理由だ」

ソファの背もたれに身を預けてガムを取り出し口に放り込むベクスター博士を見ながら、アレルはさらに眉間に皺を寄せる。

「・・・・・それは、あの怪物たちが知的生命体であるかどうかが鍵なのでは?」

「鋭いな。さすがは世界を救った勇者様だ。そう、そこなんだ・・・俺達も今そいつを解明しようと日夜研究に、サンプル採取にと忙しなく動いてる。だが掴めない・・・」