機動戦士ガンダムRSD 第14話 明日への出航
先の戦闘の敗北は、近くにいた護衛艦隊にも知らされた。
「補給艦隊の護衛は、一時ナスカ級艦隊に任せる。
レクイエムの中継コロニー建設のためユーラシア連邦残存艦隊は、コロニー艦隊に対して陽動作戦に掛かる。
全モビルスーツを出すぞ」
司令官が命令を出した。
※
η艦隊は、先の戦闘が思ったほど激しかったため一度補給のため帰還しようとしていた。
その時ドゴス・ギアのレーダーが新たな艦影を見つけた。
「何?
9隻だと?」
その報告にブライアン艦長が驚いた。
先ほどとは、軍艦の数が多いからだ。
「はい。
アガメムノン級1隻にネルソン級8隻です」
マーネリー軍曹が報告した。
「敵討ちとは、けなげだが返り討ちにしてやる。
総員、第一戦闘配備」
ブライアン艦長が戦闘配備命令を出した。
「サウス・シュビッツ、出る」
サウス機が発進した。
「ミサキ、行きます」
ミサキ機が発進した。
「シグマン・クレイ、スダルシャナ出る」
スダルシャナは、出撃するとモビルアーマーに変形した。
※
護衛艦隊は、問題なく補給艦隊をレクイレム中継コロニー地点まで護衛し続けていた。
※
艦隊旗艦のアガメムノン級のブリッジでは、艦長がレーダーで補給艦隊の動きを見ていた。
「補給艦隊は、予定通り建設座標に向かっているな」
艦長がオペレーターに確認した。
「はい。
このままいけばコロニー軍の監視圏外に出ます」
オペレーターが補給艦隊の状況を報告した。
※
モビルスーツ隊は、どんどん進軍していた。
「戦闘が目的じゃない。
敵をギリギリまで引っ張り出すのが目的だ。
いいな?」
モビルスーツ隊中隊長が部下たちに命令した。
「了解」
部下の1人が答えた。
「ウィンダム隊は、私と共に突っ込む。
ダガー隊は散開しつつ第2波攻撃に備えること」
隊長が部下たちに命令した。
「了解です、隊長。
来ます」
モビルスーツ隊は、マン・マシーン隊のビーム火線に突っ込んでいった。
※
それは、護衛艦隊旗艦のナスカ級でもレーダーで確認できた。
「始まったか」
司令官は、レーダーを見ながらつぶやいた。
「コロニー艦隊は、陽動艦隊にくぎ付けのようです」
艦長が戦況を分析した。
「コロニー軍め、こんな単純な作戦に引っかかったか。
敵艦隊の指揮官は、無能だな」
司令官は、敵艦隊の指揮官を分析した。
※
ミサキ中尉は、1機のダガーLを蹴ると同時に踏み台にして別のダガーLとビームライフルで撃ちあった。
2発のビームを回避すると反撃にビームライフルを撃った。
双方ビームライフルを撃ちあったが直撃弾は、なかった。
すると後方からビームの火線が襲ってきた。
「後ろ?」
すると1機のウィンダムがビームライフルを撃ちながら接近してきた。
「ミサキ中尉」
シグマン少佐は、ビームライフルでそのウィンダムを撃墜した。
するとビームの火線が襲ってきたのでその方向にビームライフルで牽制すると急接近した。
そして1機のダガーLを蹴るとマールスがそのダガーLを撃墜した。
「疲労がたまってるなら後退しろ」
シグマン少佐は、部下たちに命令した。
直後爆煙から1機のウィンダムが現れ接近してきた。
シグマン少佐は、反射的に左手にビームサーベルを持たせた。
ウィンダムもビームサーベルを持っており2機は、つばぜり合いになった。
「負けるか」
シグマン少佐は、先の戦闘であまり活躍できなかったため今回は何とか活躍しようと決めていた。
※
アガメムノン級のブリッジには、戦況が劣勢であることしか報告されなかった。
「ウィンダム27号が撃墜されました」
オペレーターが報告した。
「そろそろこちらの攻勢が保てなくなる。
モビルスーツ隊を下がらせろ。
艦隊直掩を徹底するようにするんだ」
司令官は、攻勢から守勢に転じる時機だと感じた。
※
マールス小隊は、編成を保ちながら2機のダガーLにビームライフルを撃ち2機とも撃墜した。
「撃ち落とせ」
シーサー小隊は、ラケーテン・バズを3機のダガーLに撃ち全機を撃墜した。
シグマン少佐は、1機のダガーLと組み合って身動きがとれない状況だった。
その時右側から1機のウィンダムが接近してきた。
「このままでは、やられる」
何とかダガーLを弾き飛ばすと接近してくるウィンダムに向けビームライフルを構えた。
その時右側からビームの火線が飛来しウィンダムを撃墜した。
そして組み合っていたダガーLもビームサーベルを構えて接近してきたがビームを受けて撃墜した。
「誰だ?」
シグマン少佐は、振り返ってみると2機のマールスが接近してきた。
「シグマン隊長」
「何してるんですか?
しっかりしてください」
それは、アイリス機とクランシー機だった。
「アイリス、クランシー」
シグマン少佐は、援護が来て安心し2人とともに前線を押し上げようとした。
※
「もうちょっとの辛抱だ。
敵は、守勢に回り始めた。
砲座開け。
艦隊戦になるぞ」
グラハム艦長が2回目の艦隊戦の準備をするように命令した。
※
アイリス曹長は、1機のダガーLとつばぜり合いをしようとしていた。
「間合いが」
しかし疲労のせいで間合いの取り方を間違えビームサーベルを受け止める形になってしまった。
その時スダルシャナが3連装ビームガンでウィンダムの右腕を破壊した。
さらにビームサーベルを持つとダガーLを貫こうとした。
ダガーLは、反撃できずにコックピットを貫かれ撃墜された。
「アイリス曹長、疲労してるなら帰艦しろ。
死んだらもうサオトメ大佐に会えないぞ」
シグマン少佐は、アイリス曹長に帰還するように促した。
「了解」
アイリス曹長は、帰艦することにした。
スダルシャナとマールス隊は、ビームライフルを連射しながら進軍し掃討戦に移行しようとしていた。
※
η艦隊は、艦隊戦に移ろうとしていた。
「ミサイル照準合わせ。
敵旗艦が最優先だ。
ミサイル発射」
ブライアン艦長の命令でドゴス・ギアは、ミサイルを発射した。
※
ユーラシア連邦艦隊も同様に主砲で応戦した。
さらにアンチビーム爆雷も発射した。
※
その戦況は、護衛艦隊旗艦のナスカ級でも確認できた。
「どうやら艦隊戦に突入した模様です。
コロニー艦隊は、ミサイル攻撃を主体に攻撃しています」
オペレーターが司令官に報告した。
「囮としては、最高の活躍だな。
もはやあの艦隊は、我々を追って来れない。
しかしパトロール艦隊は、懸念せねば。
第二戦闘配備を維持。
索敵、怠るなよ」
「補給艦隊の護衛は、一時ナスカ級艦隊に任せる。
レクイエムの中継コロニー建設のためユーラシア連邦残存艦隊は、コロニー艦隊に対して陽動作戦に掛かる。
全モビルスーツを出すぞ」
司令官が命令を出した。
※
η艦隊は、先の戦闘が思ったほど激しかったため一度補給のため帰還しようとしていた。
その時ドゴス・ギアのレーダーが新たな艦影を見つけた。
「何?
9隻だと?」
その報告にブライアン艦長が驚いた。
先ほどとは、軍艦の数が多いからだ。
「はい。
アガメムノン級1隻にネルソン級8隻です」
マーネリー軍曹が報告した。
「敵討ちとは、けなげだが返り討ちにしてやる。
総員、第一戦闘配備」
ブライアン艦長が戦闘配備命令を出した。
「サウス・シュビッツ、出る」
サウス機が発進した。
「ミサキ、行きます」
ミサキ機が発進した。
「シグマン・クレイ、スダルシャナ出る」
スダルシャナは、出撃するとモビルアーマーに変形した。
※
護衛艦隊は、問題なく補給艦隊をレクイレム中継コロニー地点まで護衛し続けていた。
※
艦隊旗艦のアガメムノン級のブリッジでは、艦長がレーダーで補給艦隊の動きを見ていた。
「補給艦隊は、予定通り建設座標に向かっているな」
艦長がオペレーターに確認した。
「はい。
このままいけばコロニー軍の監視圏外に出ます」
オペレーターが補給艦隊の状況を報告した。
※
モビルスーツ隊は、どんどん進軍していた。
「戦闘が目的じゃない。
敵をギリギリまで引っ張り出すのが目的だ。
いいな?」
モビルスーツ隊中隊長が部下たちに命令した。
「了解」
部下の1人が答えた。
「ウィンダム隊は、私と共に突っ込む。
ダガー隊は散開しつつ第2波攻撃に備えること」
隊長が部下たちに命令した。
「了解です、隊長。
来ます」
モビルスーツ隊は、マン・マシーン隊のビーム火線に突っ込んでいった。
※
それは、護衛艦隊旗艦のナスカ級でもレーダーで確認できた。
「始まったか」
司令官は、レーダーを見ながらつぶやいた。
「コロニー艦隊は、陽動艦隊にくぎ付けのようです」
艦長が戦況を分析した。
「コロニー軍め、こんな単純な作戦に引っかかったか。
敵艦隊の指揮官は、無能だな」
司令官は、敵艦隊の指揮官を分析した。
※
ミサキ中尉は、1機のダガーLを蹴ると同時に踏み台にして別のダガーLとビームライフルで撃ちあった。
2発のビームを回避すると反撃にビームライフルを撃った。
双方ビームライフルを撃ちあったが直撃弾は、なかった。
すると後方からビームの火線が襲ってきた。
「後ろ?」
すると1機のウィンダムがビームライフルを撃ちながら接近してきた。
「ミサキ中尉」
シグマン少佐は、ビームライフルでそのウィンダムを撃墜した。
するとビームの火線が襲ってきたのでその方向にビームライフルで牽制すると急接近した。
そして1機のダガーLを蹴るとマールスがそのダガーLを撃墜した。
「疲労がたまってるなら後退しろ」
シグマン少佐は、部下たちに命令した。
直後爆煙から1機のウィンダムが現れ接近してきた。
シグマン少佐は、反射的に左手にビームサーベルを持たせた。
ウィンダムもビームサーベルを持っており2機は、つばぜり合いになった。
「負けるか」
シグマン少佐は、先の戦闘であまり活躍できなかったため今回は何とか活躍しようと決めていた。
※
アガメムノン級のブリッジには、戦況が劣勢であることしか報告されなかった。
「ウィンダム27号が撃墜されました」
オペレーターが報告した。
「そろそろこちらの攻勢が保てなくなる。
モビルスーツ隊を下がらせろ。
艦隊直掩を徹底するようにするんだ」
司令官は、攻勢から守勢に転じる時機だと感じた。
※
マールス小隊は、編成を保ちながら2機のダガーLにビームライフルを撃ち2機とも撃墜した。
「撃ち落とせ」
シーサー小隊は、ラケーテン・バズを3機のダガーLに撃ち全機を撃墜した。
シグマン少佐は、1機のダガーLと組み合って身動きがとれない状況だった。
その時右側から1機のウィンダムが接近してきた。
「このままでは、やられる」
何とかダガーLを弾き飛ばすと接近してくるウィンダムに向けビームライフルを構えた。
その時右側からビームの火線が飛来しウィンダムを撃墜した。
そして組み合っていたダガーLもビームサーベルを構えて接近してきたがビームを受けて撃墜した。
「誰だ?」
シグマン少佐は、振り返ってみると2機のマールスが接近してきた。
「シグマン隊長」
「何してるんですか?
しっかりしてください」
それは、アイリス機とクランシー機だった。
「アイリス、クランシー」
シグマン少佐は、援護が来て安心し2人とともに前線を押し上げようとした。
※
「もうちょっとの辛抱だ。
敵は、守勢に回り始めた。
砲座開け。
艦隊戦になるぞ」
グラハム艦長が2回目の艦隊戦の準備をするように命令した。
※
アイリス曹長は、1機のダガーLとつばぜり合いをしようとしていた。
「間合いが」
しかし疲労のせいで間合いの取り方を間違えビームサーベルを受け止める形になってしまった。
その時スダルシャナが3連装ビームガンでウィンダムの右腕を破壊した。
さらにビームサーベルを持つとダガーLを貫こうとした。
ダガーLは、反撃できずにコックピットを貫かれ撃墜された。
「アイリス曹長、疲労してるなら帰艦しろ。
死んだらもうサオトメ大佐に会えないぞ」
シグマン少佐は、アイリス曹長に帰還するように促した。
「了解」
アイリス曹長は、帰艦することにした。
スダルシャナとマールス隊は、ビームライフルを連射しながら進軍し掃討戦に移行しようとしていた。
※
η艦隊は、艦隊戦に移ろうとしていた。
「ミサイル照準合わせ。
敵旗艦が最優先だ。
ミサイル発射」
ブライアン艦長の命令でドゴス・ギアは、ミサイルを発射した。
※
ユーラシア連邦艦隊も同様に主砲で応戦した。
さらにアンチビーム爆雷も発射した。
※
その戦況は、護衛艦隊旗艦のナスカ級でも確認できた。
「どうやら艦隊戦に突入した模様です。
コロニー艦隊は、ミサイル攻撃を主体に攻撃しています」
オペレーターが司令官に報告した。
「囮としては、最高の活躍だな。
もはやあの艦隊は、我々を追って来れない。
しかしパトロール艦隊は、懸念せねば。
第二戦闘配備を維持。
索敵、怠るなよ」
作品名:機動戦士ガンダムRSD 第14話 明日への出航 作家名:久世秀一