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ありえねぇ 6話目 後編(続いてます)

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だって彼は杏里ちゃんのお父さんポジで、彼女と帝人を成長途中の体で必死で守っていた健気な少年だ。
絶対に新羅になんか言えない。

こいつは、自分が言うのも何だけど、セルティが害された瞬間、何をしでかすか判らないサイコパスなマッドサイエンティストに変貌する。

「言いたくなければ別に良いよ。僕は別に池袋に細菌テロ巻き起こしてもいいし」
『するなぁぁぁぁぁ!!』

絶対に言えない。
言える訳がない。
怒り狂っている新羅に、情け容赦なんて無い。
紀田の事がバレた瞬間、相手が16歳の少年だって事も一切鑑みず、嬉々として白衣に沢山の毒薬を忍ばせ、スキップして出かけてしまう筈。


セルティにとって、新たな受難の始まりだった。