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伝説の超ニート トロもず
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ドラクエ:Ruineme Inquitach 記録012

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「・・時間帯のせいもあります。しかしここまで混んでいるとは思っていませんでした」

「人気店なんですね・・・」

多少物怖じしつつも、なるべく平静を装い街の若者たちに溶け込む努力をしながら歩を進めていった。

洒落た雰囲気の店内にはたくさんの雑貨や小物、アクセサリーが飾られている。

「・・しかし、ソロ殿は私達に品物の選別を任せると言いましたが・・・何を手に取ってよいやら・・・」

店内を眺めながらアレフが小声で呟く。

「錬金に使えそうなものを選べばいいんじゃないか?腕輪とか指輪とか。まあ適当でいいって言われたんだから適当でいい気もするが」

「そうですね。彼が私達に任せると言ったのは、私達がどのようなものを選ぼうと彼が不都合なく利用することができるからでしょう。あまり深くお考えにならずともよろしいかと」


「・・・・・わあ、きれい・・・」

ピアスやイヤリングがずらりと並んでいるブースでサマルが足を止めた。それにつられてアレル達も立ち止まる。

「・・・こういうのって使えるのか?・・ナインは錬金に精通してるんだよな。どう思う?」

「えーと・・・僕が知っているレシピだと、スライムピアスでキラーピアスが作れるぐらいですね。でもソロさんの作り方だと何で何ができるのかまったく未知数なので、何とも言えないです」

「ふむ・・・しかし、個人的な意見になってしまいますがこういったものは、何と言うか・・女性が身に着けるべきと言いましょうか・・・」

腕を組んでアクセサリーを眺めるアレフに、アレルが首を傾げて視線を向けた。

「・・でもアレフだって今の装備だとイヤリング着けてるじゃないか」

「はっ。それもそうでございましたな・・・いやはや、全身の装備を全て脱ぐ時以外はどうやっても外すことができないのがなんとも不思議です」

「服もイヤリングも全部合わせて1セットの装備ということなんじゃないでしょうか」

「・・・・それは興味深く不思議な仕組みですね・・・」

「たぶんワンのもそうなってると思うぞ」

小さめの声でそんな会話をしつつ商品を眺めていると、アレルの肩が控えめの力で叩かれた。軽く返事をしながら振り返り――その瞬間、彼は硬直して口をつぐんだ。

そこに立っていたのは二人組の女性だったのだ。手前にいるブロンドの少女がどこか照れくさそうな笑顔で手を上げて軽く挨拶をしてきた。

心臓が止まりそうになったが、とりあえず笑顔で彼女の真似をして片手を上げる。そしてもう片方の手でこっそり、後ろにいるワンの袖を引っ張った。

「ハーイ。ねえ、アクセに興味があるの?あたし達これからお茶しに行くんだけど、もし時間あったら一緒にどう?」

アレルは言葉が理解できず困り顔で黙ったまま。気付いたワンが慌てて間に入る。

「・・ごめん、邪魔しちゃって・・・彼とってもシャイなんだ。こういうところにも慣れてなくて。昨日やっとアクシスが終わったところだからちょっと背伸びしてここまで来たんだけどね」

「え?アクシスって・・・あの?ってことはあなた達、リラフィールドの生徒なの!?」

「うそ、信じらんない!LF生と会話しちゃった!」

多少興奮気味の彼女たちに微笑みかけながら、ワンは少しの間何やら言葉を交わす。すると二人の少女はなぜかワンやアレルと握手を交わしてから、満足げな面持ちでその場から立ち去った。

「・・・ありがとなワン。助かった」

「いいえ、お礼には及びません。しかし少しばかり私達への注目度が上がってしまったようですから、なるべく早めに用事を済ませてしまいましょう」
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