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伝説の超ニート トロもず
伝説の超ニート トロもず
novelistID. 58424
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ドラクエ:Ruineme Inquitach 記録013

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「どうしようもなくなった時は例の力を使って危機を回避するんだ。そうしてその世界で何らかの目標を達成できたなら、腐敗した感情が萎んで小さくなっていくのがわかるだろうから、現実世界に意識を戻せばいい。・・俺が助言できるのはこれくらいだ」

「・・・・わかった。ありがとう。・・・あとは自分で頑張ってみる」

「今すぐに行くのか?」

「・・これ以上時間が経つのを待っててもオレの精神が消耗するだけだ。なるべく早いうちにやらなきゃ。ソロのためにも」

「・・・・そうか。じゃあまず先にしばらく横になって心を落ち着かせてから行くといい」

ソロは立ち上がり、頷いて深呼吸をしたレックを見つめた。

「・・無事に戻って来いよ」

「ああ」

・・・短く返事をしたレックに背を向け、ソロは消えた。
――――――――――――――――――
――――――――――――






破滅の歌。それは救済の歌。赤は青、死をもたらすのは青。すべてを壊し、すべてを救え。









・・・。・・・・・・・・・・・・・・。・・・・・・・・目の前に、青白く光る文字で何か書いてある。


可惜せり 破滅は歌   獣と為り 解けり

奪い去る 針の調べ   輪廻の人間たり

死と掵立つ吾見   濃い暗い白から

何時を後置く 聴こえ甘い記憶刎 私語く


・・・・・?・・・・・・これって・・・・      ・・悲しみの歌・・・・・・・・

・・・・・。・・・・ここは・・・。

「・・・・・・・・・・・・・」

レックは体を起こし、地面を踏みしめて立ち上がった。文字はぼんやりと揺らめきながら目の前を漂っている。・・・真っ白い空間。何もない。

「・・・・。・・・~♬・・♫・・♪―~・・♪♬~♪♫―・・・・・」

黒い花 あの声が 壊れた目の在る侭

黒い花 あの歌が 創造り舞いつ 在る侭 忌み

「・・―♬♬♪―~・・♬♬♪―~・・・♬♫♬―・・♫――~・・・・」

浮かび上がっている文字を悲しみの旋律に乗せて歌うと、それは崩れ去った。足場がふっと消え、身体が落ちていく。

そこで一旦、意識がなくなった。


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