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しょうきち
しょうきち
novelistID. 58099
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あの人へのHappy Birthday

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 それから更に数時間後。
日が高く昇った頃に、地の守護聖はようやく目覚めた。

 ぱちりと目を開けると、腕枕をしていたはずの右腕はアンジェリークの頭の下にはなかった。
(一体、いつ外していたんでしょうか……?)
しかしその右手がアンジェリークの両手でしっかりと包まれていることに気付く。
その小さな手がとても愛らしくて、けれど少しだけ切なくなって……黙っていられなかった。

こちらを向いたままの細い右肩を押して、仰向けになったアンジェリークに口付けていく。
昨夜付けた分では到底足りない証を、点々と残しながら。

「……ぅん……っ……ル、ヴァ……? 起きた、の……?」
起き抜けで少し掠れた声のアンジェリークが、うっすらと目を開けた。
「おはようございます、アンジェ」
嬉しそうに翠の目を覗き込むルヴァ。


「おはよう……あのね、お誕生日、おめでとう」