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五人の力、一人の『武器』

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今日こそは、と思い私はマリオを呼び止めた。

旅の途中立ち寄った宿屋で、私の部屋に来ていたマリオ。
明日の予定を話すと

「では姫、ゆっくりお休みしてくださいね。

と言って出ていこうとする、その背中に一言、『待って』と。
当然マリオは何事だろうという表情で私に向き直る。

「あのね…私…。

ずっと…マリオについていくと決めた時から言おうとしていること。
それを今、言うチャンスなのに…。

「姫…?
「私も…今度……。

でも、
『それ』は、ひどい矛盾した考えで、私を何度も悩ませる。

「…。マリオ以外ともお話してみたいな、って。
「それならいつでも大丈夫だよ。姫がお疲れでなければ。でもクッパはやめときましょうね?
「あ…あはは、そうね…。

また言えずに、どうでもいい話になってしまった。
そしてマリオは部屋のドアを閉めて、私一人。

「……。私も今度…、

『一緒に買い物に行って、何か武器になるものがほしいの』

「…私だって、仲間よ…マリオ……。

私はいつもマリオ達に守られてばかり。
戦えない、持っているのもパラソルだけ。
傷付いた仲間達の傷を癒すことはできても、同じ痛みを私は受けられない、受けさせてもらえない。
もちろん、私自身の立場は誰よりも承知しているわ、私の身を案じてのことっていうのはわかってる。
だけど、私だってそれなりの覚悟を持ってあなたについていくと決めたのよ。
あの幼いマロでさえマリオと並んで敵と戦うのに、私は一歩…いいえ、五歩後ろに下がってみんなの無事を祈る事しかできない。
それだけじゃイヤで、私も戦う力がほしい、だからマリオに頼もうと思うのに。
でも、

「戦えない私が『武器』を持って、『武器』を倒すなんて…。

やっぱりおかしいわ。
あの武器達が戦えない人達を困らせてるのが許せなくて、私はついてきているのに。
それが、『私も武器で強い敵を倒す』なんて、間違ってる!
私が強くならなくても、きっと他に道があるはずよ。
相手が暴力を振るうからって、こちらも力で対抗するなんて、私には考えられない。
平和な願いの叶う世界にするために、彼らと同じような力を得ることが本当に正しいのかしら?

「マリオ…あなたはどう?

私の考え、間違ってるかしら……?
作品名:五人の力、一人の『武器』 作家名:KeI