たてがみに傷
いいもの見せてあげるよ。
僕はそう言って中国くんを呼び出した。中国くんは怪しがりながらもちゃんと、僕の言った時刻に来てくれた。中国くんはやさしいな。
「で、いいものって何あるか。つまらなかったら速攻で帰るあるよ。夕飯の支度がまだあるからな」
「分かってるよ中国くん。大丈夫、きっと中国くんは笑ってくれる」
僕は手の中のポケットナイフをカキカキと弄った。
「・・・・・・そのポケットの中に面白いものでも入ってるあるか」
そっけなく中国くんは言った。小さな音だったのに聞こえたんだ。もうちょっとおしゃべりしていたかったんだけど、もう・・・・・・いっかな。
僕は巻いていたマフラーを解いて地面に放った。常温の気体が首を通ってなんだかスースーする(気がする)。
「僕ねえ、人に何かをして喜ばれたこと、ないんだよね。中国くんも分かってるでしょ?みんなから怖がられて、憎まれて、恨まれて、嫌われて・・・・・・嫌になっちゃうよ」
「そうあるな。まあ気持ちは分からなくもないある」
僕はそう言って中国くんを呼び出した。中国くんは怪しがりながらもちゃんと、僕の言った時刻に来てくれた。中国くんはやさしいな。
「で、いいものって何あるか。つまらなかったら速攻で帰るあるよ。夕飯の支度がまだあるからな」
「分かってるよ中国くん。大丈夫、きっと中国くんは笑ってくれる」
僕は手の中のポケットナイフをカキカキと弄った。
「・・・・・・そのポケットの中に面白いものでも入ってるあるか」
そっけなく中国くんは言った。小さな音だったのに聞こえたんだ。もうちょっとおしゃべりしていたかったんだけど、もう・・・・・・いっかな。
僕は巻いていたマフラーを解いて地面に放った。常温の気体が首を通ってなんだかスースーする(気がする)。
「僕ねえ、人に何かをして喜ばれたこと、ないんだよね。中国くんも分かってるでしょ?みんなから怖がられて、憎まれて、恨まれて、嫌われて・・・・・・嫌になっちゃうよ」
「そうあるな。まあ気持ちは分からなくもないある」