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機動戦士ガンダムRSD 第18話 ロ-エングリンを討て

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 サオトメは、ガンダムサイガーMk-2をモビルアーマーからマン・マシーン形態に変形させた。

                    ※

 それは、基地司令官も確認した。
「なんだあれは。
迎撃。
ローエングリンを戻せ」
 基地司令官は、ここに配属されてから初めてうろたえた。
命令で50mmガトリング砲が起動しガンダムサイガーへの迎撃を始めた。

                   ※

 サオトメは、その弾幕をすり抜けながら陽電子砲に近づいた。

                    ※

 それは、ゲルズゲーの機長も気付いた。
「くそ、撃て。
あのマン・マシーンを落とすんだ」
 ゲルズゲーは、ビームライフルでガンダムサイガーを撃墜しようとしたがそこに別のガンダムサイガーがビームライフルを撃ちながら接近した。
そのガンダムサイガーは、ビームライフルとシールドを放り投げると両手にビームサーベルを持つとゲルズゲーの両手を切りさらにコックピットを貫き撃墜した。
 陽電子砲は、エネルギーケーブルなどを切り離し収納を始めた。

                    ※

 サオトメは、G-B.R.Dで50mmガトリング砲を次々と破壊し接近してくるダガーLも撃墜した。
陽電子砲は、どんどん降下していた。
 サイジョウ元帥は、放り投げたメガ・ビームライフルとメガ・ビームシールドの回収を行った。
「サオトメ」
 サイジョウ元帥がサオトメに陽電子砲の破壊を催促した直後上空からビームの攻撃が来た。
しかし回避した。
「戻させるか」
 サオトメは、防衛にあたっていたダガーLをG-B.R.Dで撃墜しながら陽電子砲に近づいた。
サオトメは、G-B.R.Dを上げると1機のダガーLのコックピット部分を殴りパイロットを圧死させた。
すると別の機体がこちらにビームライフルを撃ってきたのでそれも回避し接近した。
陽電子砲は、半分以上が収納されてしまった。
ガンダムサイガーMK-2は、1機のダガーLに接近するとやはりコックピットを殴りパイロットを圧死させた。
サオトメが見ると陽電子砲は、完全に収納されハッチが閉じる寸前だった。
サオトメは、そのダガーLをハッチの方に放り投げさらに60mmバルカン砲で機体を小さくし隙間に落とさせた。
ダガーLは、陽電子砲を巻き込み爆発した。
その爆発で基地のあっちこっちが誘爆した。
司令室も崩落し機能を失った。
渓谷では、至る所で爆発が起きた。

                      ※

 それは、ガルナハン攻略艦隊でも確認できた。

                      ※

「これで終わりだ」
 サイジョウ元帥は、まだ抵抗するダガーLをマルチロックオンで全機撃墜した。

                      ※

 それは、ガルナハンの町でも確認できた。
それを合図にするかのように町では、地球軍への抵抗運動が起きた。
地球軍兵士は、最前線基地が陥落したことによってたまらず逃げ始めた。
逃げ遅れたものは、町民によって殺された。
「連合は、皆殺しだ。
一人も逃がすな」
 町では、虐殺と略奪が行われていたため町民は暴挙と化していた。
 α艦隊は、町の近くに着陸した。
町では、腹いせに地球軍の旗を焼いたりしていた。
マン・マシーンパイロットたちは、機体から降りると町を救った英雄としてナチュラルにもかかわらず歓迎された。
それは、コニールも同じだった。
サオトメは、コックピット内からその光景を微笑ましく見ていたが町民による地球軍兵士の虐殺行為は厳しい表情で見ていた。
「ご苦労だったな、サオトメ。
あとは、ウォン司令官に任せていい。
帰投してくれ」
 その時リーンホースJr.から通信が入った。
「了解」
 そこで通信が切れた。

                       ※

 マーカー艦長は、ガンダムサイガーMK-2に通信を入れた。
「ご苦労だったな、サオトメ。
あとは、ウォン司令官に任せていい。
帰投してくれ」
 マーカー艦長は、サオトメに命令した。
「了解」
 そこで通信を切った。
「ミハイル。
艦の状況報告。
急げ」
 マーカー艦長は、今度はミハイル副艦長に命令した。
マーカー艦長は、改めて町の状況を見て作戦が完了したと実感し緊張をため息と共に吐き出した。

                        ※

 サオトメは、ガンダムサイガーMk-2から降りるとサイジョウ元帥に近づいた。
「どうした?
どこかやられたか?
お前ともあろう人が」
 サイジョウ元帥は、冗談交じりに声をかけた。
「いえ、大丈夫です」
 サオトメは、自信満々に答えた。
「作戦成功だな」
 サイジョウ元帥が嬉しそうに言った。
「はい、大成功です」
 サオトメは、一度町民たちの笑顔を見てからつられて笑顔で言った。
「よくやった。
サオトメ、お前の力だ」
 サイジョウ元帥は、作戦成功はサオトメなくして達成できなかったと感じていた。
「いえ、そんなことないですよ。
でもあれは、スリリングでしたね。
タイミングも間違えないようにしないのと崩落の危険性もありましたし」
 サオトメは、笑いながら作戦の危険性を言った。
サイジョウ元帥は、ブリーフィングルームで崩落の危険性を言ってなかったのに気付いた。
「確かに少し考えれば気付きますけどそれでも一声かけてほしかったですよ」
 サオトメは、不満そうに言った。
「そうか?
俺は、もしお前が生き埋めになったら作戦そっちのけでお前を救おうと決めてたぞ」
 サイジョウ元帥は、とんでもないことをカミングアウトした。
「それじゃあ作戦が失敗しちゃうじゃないですか」
 サオトメが思わず突っ込んだ。
「でもお前は、やりきったろ?
出来たじゃないか」
 サイジョウ元帥は、胸を張ってそういった。
サオトメっは、反論できなかった。
「俺は、『彼ならやれますよ』とミス・コニールの前でちゃんと宣言したぞ」
 サイジョウ元帥は、ブリーフィングルームでのことを思い出させた。
「それもそうですね」
 サオトメは、言い合っても互いに利益にならないと判断し引き下がった。
「戻りましょう。
私たちの任務は、終わりです」
 そういうとサオトメは、ガンダムサイガーMK-2の方に歩いて行った。
「そうだな」
 サイジョウ元帥もガンダムサイガー改の方へ歩いて行った。
 町民の喜びは、まだ冷める気配がなかった。
サオトメとサイジョウ元帥は、互いの機体のコックピットに入った。