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こらぼでほすと 散歩2

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「半々に、ごはんにかけて食うんだ。カレーのほうに一味とか入れて辛くすると、グー。シチューあるかなあ。」
「探そうぜ。俺も食いたい。」
 お留守番小僧たちは、戸締り完了と共に台所へ雪崩れ込み、冷凍庫を漁る。たくさんはなかったが、ホワイトシチューが二人分出て来たので、早速、試すことにした。坊主は、エグイものを・・・と退いているが、小僧どもは気にしない。シチューをチンしてかけている。はもっとサルが口に入れて、おーと頷いているから、美味いらしい。
「この間、レトルトでやったら美味かったんだ。激辛のカレーにシチューだと、いい感じだろ? 」
「ちょっと辛さが足りないな。一味ぶっかけるか。」
 さらに、ドバーッと一味が足されているが、坊主は見ない。テレビの画面を見ながらビールを飲んでいる。勢力が大きいので、まだ上陸はしていなくても、風雨は激しくなっているらしい。寺は古い建物だから、瓦が飛ぶぐらいのことはあるかもしれないが、それぐらいなので坊主も気楽なものだ。明日には女房が帰って来るだろうから、一晩くらいしょぼい晩飯でも問題はない。本宅には暗黒妖怪はいないので、すぐ帰って来られるはずだからだ。

 
 本宅では、レイとリジェネが、ニールが、いつも滞在している部屋でニュースをつけて眺めていた。ニール当人は、医療ポッドの中だから、これといって何もすることはない。たまに、様子を見に行くぐらいが関の山で、レイは、とりあえず課題のデータを読んだりライブラリーから借り出した雑誌を読んでいたりするし、リジェネもヴェーダに戻っているので見た目にはソファで眠っているような状態だ。刹那が着ていることは本宅に到着してからレイも聞いた。それは、いいことだ、と、レイも微笑んだ。春に会って半年だから、そろそろママも顔が拝みたかったはずだからだ。明日の夕方には開放されるはずだから、寺に一緒に帰ればいいだろう。レイたちアカデミー組は明日も休講の予定だから、何かとサポートはできる。シンは寺にいるから明日に連絡しようと予定した。問題があるとすれば、と、テレビのニュース画面に目を遣る。台風の予報とは別の天気図の低気圧の前線のことだ。これが消えないと、ママの体調はよくない。気圧変化が激しいと、体調は不安定で下手すると起き上がれないなんてことになる。以前よりは楽そうだが、それでも倦怠感があって動きは鈍い。この天気図だと明日も、少し動きは鈍いかもしれないな、と、予想している。


 沙・猪家でも、ニュースはつけて、のんびりと食事している。仕事がなければ、どれだけ飲んでも構わない。たまには、いい酒をじっくりと呑もうなんてことになって、ソファに酒の肴をセッティングした。
「これ、明日も微妙だな? 午前中に通過するけど、交通網はマヒすんじゃねぇーか? 」
「夜中に通過してくれるから楽なほうですよ、悟浄。・・・停電しても寝てる時間だし、空調が問題かな。」
「まあなあ、クーラー消えると暑いだろうな。窓も開けられないし。」
「予約はなかったから、明日も休業でもいいですしねぇ。」
 ニュースパックで、それらを確認しているが、マンションでは、これといった防災対策は必要でもない。リジェネから届いたメールを別画面で呼び出して、地図と照らし合わせている。沙・猪家リクエストの山口でフグを食べようツアーは、きちんとタイムスケジュールと旅館のデータまでセットされて届いていた。海べりの古い街に二泊。歴史のある街なので、散策するのも楽しそうだ。有名な焼き物があるので、その工房を見学してもいいし、海沿いをドライヴするのもいい。海上アルプスと呼ばれる海岸線があり、遊覧船で観光できるらしい。
「遊覧船というのは、あまり体験したことがないから、これ、どうです? 」
「小一時間なら、酔うこともないだろうな。いいんじゃねぇーか? 海岸線が崖ばっかで陸からは見られないんだな。」
「紅葉してますかねー微妙かな。」
「うーん、無理じゃねぇーか? まだ紅葉っつても始まりぐらいだろ? まだ半袖でもいい温度だからなあ。」
「そうですねぇー中日を、レンタカー借りて遊覧船にして、初日と最終日は町並みやら工房の見学って感じかな。」
「おまえ、工房のほうに興味ある? 」
「ええ、陶器なんて鑑賞することもないし、たまには文化的な見学もいいんじゃないですか? 」
「俺、作るのとかの体験は勘弁してくれ。八戒が作るのを見学する。」
「え? どうせなら、ふたりで記念に作りましょうよ、悟浄。」
「俺には絵心はねぇ。名前書いて終わるぞ? 」
「あははは・・・・それはそれで味があるってことで? それを使うのは僕ですしねぇ。悟浄は僕が作成した可愛いのを使わせますから、お相子です。」
「ん? かわいい? 何するつもりですか? 女王様。」
「色とりどりの花を描くとか、サルでも描きましょうか? さすがに、カッパは難しいと思われるんで。」
「それなら、俺、ブタを描いていいんだな? それで毎日、コーヒー飲んだりするんだな? 八戒。」
「もちろんです。愛しい亭主が贈ってくれるんですから、どんなブタでも大喜びします。」
「よぉーしっっ。言ったな? 言っちゃったな? イノブタさん。どんなひどくても使えよっっ。」
 うしっっ、と、亭主が鼻息荒く宣言するので、女房は微笑んで頷いている。たまには、こういう遊びも楽しそうだと、ノせてしまうことにした。これだけ宣言すれば、亭主は参加するしかない。
作品名:こらぼでほすと 散歩2 作家名:篠義