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こらぼでほすと 散歩5

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翌日、刹那とロックオンは車を借りて外出した。目的地は、特区の東。秋の季節が早くくる方面に、アスランは宿を取った。ニールと出かけたのは特区の西だったから、まるっきり逆方向だ。急ぐ旅ではないから、刹那が運転しているが、助手席のロックオンも、のんびりとしたものだ。
「兄さん、ほんとのとこは? 」
「まだ倦怠感は抜けてないが、機嫌は良かった。・・・明日には動けるはずだ。」
 ロックオンには、実兄の体調が、今ひとつ解らない。なんせ、隠すのが上手いから、誤魔化されてしまう。ロックオンの亭主は、誤魔化されることはないらしく正確に体調を把握している。雨が降ったり止んだりの不安定な気候だと、どうしても身体が動かないらしい。今もクルマのフロントガラスには雨が叩きつけられている。台風の後の秋雨前線が停滞していて、なかなか晴れない。
「それで、何か刹那としてのリクエストは? 」
「おまえがやりたいことをやる。」
「それ、ほぼひとつしかないんですが? ダーリン。」
「だから、それに付き合う。俺は何も持ってないから揃えるなら、どこかに立ち寄ろう。」
「うん、そうだな。夕方にチェックインすればいいんだから、昼飯食ってドラッグストアに寄って・・・あと、着替えだな。」
「着替えはあるぞ。ニールが手配してスタッフに用意させた。荷物入れに入っている。」
「え? いつのまに・・・」
「昨日、おまえがキラたちと宴会している時に、連絡していた。おまえの趣味に合わないなら、どっかで買え、と、言っていた。」
「うん、あとでチェックする。別に適当でいいんだけど、兄さんの趣味ってシンプルイズベストだからなあ。・・・あ・・・そうだ。刹那、やっぱ俺は服を買うことにする。一回着て、兄さんに押し付けるとしよう。あの人、ものすごく適当だから、俺が選んだのを着せれば、ちょっとはマシになるはずだ。前に下りた時も、そうしたんだ。」
 実兄は服には無頓着だ。安くて耐久性が、そこそこあればいい、なんて考えだからセンスとかいう問題ではない。それなら、ロックオンが選んだものを着せればいい。以前で、それを学んだ。それを聞いて、刹那も笑って頷いている。センスは悪くないのだ。ただ、それは子供たちに対する時だけで、当人については発揮されない。
「それはいいな。・・・ニールのも買うか? 」
「だから、俺が着て似合えば、兄さんも似合うだろ? 刹那も選んでくれる? 」
「善処はする。俺には色彩のセンスはないらしいからな。」
「経験が少ないからじゃないか? いろいろと眺めてみればいいさ。ダーリンも用意しよう。たまには、兄さんを、びっくりさせようぜ。」
「そういえば、以前、おまえのセンスで服を選んだら、ニールが驚いていた。」
「そうだろな。あの人、おまえの好きな色を選んでるから、冒険するような配色はしない。」
 結局、夫夫ふたりだが、話題は実兄のことになる。共通してリラックスできる話題となると、そこいらが妥当だし、この話なら刹那も気楽にしていられる。目的地の宿周辺の情報を携帯端末でチェックすると、大きな公園があって季節の花が鑑賞できるとある。季節ごとの花が情報として掲示されていて、今は赤い花であるらしい。
「・・ん? まんじゅ・・しゃ・・げ?・・・えーっと洋名はネリネっていうのが咲いてる公園があるらしいぞ? 他にもハギが咲いてる寺だとか・・・他にはコスモスの咲いてるところもある。確か、兄さんはコスモスって言ってたな? 」
「ああ、コスモスだ。そこへ行きたい。」
「時間的には楽勝だ。まず、そこへのルートをセットして、見てから適当なとこで買い物ってとこか。・・・あ、これ、公園なんだから、どっかでパンでも買ってピクニック気分ってのもいいな。」
「そこいらは任せる。ルートをセットしてくれ。」
 今は宿泊場所へのルートになっているので、一端、それをリセットしてコスモスのある公園へ出向くことにした。

・・・なんていうか・・・ほのぼのとしてるな・・・・

 コースをセットしてロックオンは微笑む。普段、殺伐とした仕事をしているので、こういうことに辿り着くことはない。日常担当の実兄が、ロックオンの亭主に提案してくれるから、こういうことができる。そう思うと日常担当というのは、大切なものだと思う。



 本宅のほうは、ちょっと楽になったニールが、リジェネとテレビなんか観賞していたりする。キラたちは、また朝からラボのほうへ出向いたので、リジェネだけが付き添っている。
 まだ、ちと動くには辛いのでトイレの往復ぐらいが関の山だ。リジェネの肩を借りて、ふらふらしているので、これはダメだ、と、諦めた。気圧の変化が激しいらしく、どうも身体が重いのだ。
「僕も筋肉つけよう。そしたら、ママをだっこできるよね? 」
「できるだろうけど・・・」
「歩けない時に、僕がだっこできたら、もうちょっとスムーズな移動が可能になる。そういうのって、どうしたらいい? ママ。」
「ジムでも通うのが一番だと思うけど。普段は、俺、自力で動けるぜ? リジェネ。」
「だから、こういう時だよ。台風とかゲリラ豪雨とか、そういうの。刹那は抱えられるんだから、僕にだってできるはずだ。ジムってことは、本宅にもあるのかな。」
「確か、そういうマシーンの置いてる場所はあったはずだ。」
 というか、ニールは別にだっこして欲しいとは思わない。カガリですら、ニールを軽々と抱き上げてしまうので、かなり男の矜持としては傷つくものだ。そんな話をしていたら、ドクターが顔を出した。検査結果の報告だった。詳細は、まだだが、概ね異常はなかったとのことだ。
「遺伝子情報に瑕疵はないから問題はないだろう。」
「この気圧変化は遺伝子とは関係ないんですか? ドクター。」
「あるといえばあるんだが、瑕疵ではないよ、ニールくん。体調不良の時に、そういうクセみたいなものが焼きついているという感じだな。だから、体力をつけていけば、軽くはなるはずだ。かなり楽にはなっただろ? 最初は、発熱してたじゃないか。」
「まあ、そうなんですけど。」
「ドクター、本宅にはジムってあるの? 」
「ああ、一階にマシン一式があるよ、リジェネくん。」
「僕、ママをだっこできる筋肉が欲しいんだけど、そういうのもある? 」
「うーん、それ、全身の筋肉が必要だな。重いものを持ち上げたりするマシンもあるが・・・・ニールくんを、だっこ? 」
 ニールとリジェネの身長差は二十センチはある。まだ体重が軽いニールだが、持ち上げるとなると、かなりの鍛錬が必要になる。
「具合の悪い時に、だっこできると、ママが楽だからさ。」
「ああ、そういうことか。ただし、日数は必要だろうな。」
「どれくらい? 」
「何ヶ月かは必要だな。そういうことなら、ちゃんとトレーニングメニューも組んで本格的に続けることだ。」
 ドクターのマトモな解答に、リジェネはうへぇーという顔をした。簡単に筋肉は手に入ると思っていたらしい。そういうことなら、次にヴェーダに戻った時に、筋肉増強してからのほうが楽だと気付いて笑って誤魔化した。
「明日の午後くらいには楽になるだろう。帰るなら、そのくらいにしてくれるかい? 」
作品名:こらぼでほすと 散歩5 作家名:篠義