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こらぼでほすと 散歩10

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いつもより早い時間に、寺の親子はやってきた。一応、軽いものは用意してあったが、それでは足りない。腹減ったぁーと爾燕に泣きついて、おやつを用意してもらった。とりあえずのドンブリ一杯の天津飯を、はごはごと食っている。坊主のほうは、ビールとさきいかあたりだ。
「ちょうど、コスモスは見ごろだったでしょう。」
「そんな感じだね。今年の写真をアップしてるのは、満開だったよ、八戒。」
 もちろん、リジェネも店の事務所にやってきた。居残りするよりは、こっちのショッピングアーケードでも散歩するほうが楽しいからだ。事務所では、沙・猪夫夫が経理の仕事をしているので、そこに集う形になっている。そこへキラたちも、早めにやってきた。
「ママたち、今夜は中東ディナーなんだって? リジェネ。」
「うん、そういうとこをダコスタに聞いて予約してた。僕、中東料理っていうのが、よくわかんないよ、キラ。」
「僕も、ママの魚カレーぐらいだね。あとは、ずっと前にカガリとバザールにいって、カバブを食べたぐらいかな。」
「カバブ? 」
「焼き鳥みたいなの、かな? 特区でも、あんまりないんだよねぇ。」
「それ、俺も食ったことあるぞ、キラ。鳥とか羊とか串に刺して焼いてるやつだろ? 」
「そーそー、味付けはカレーっぽいやつ。」
 悟空は大陸で放浪虐殺な旅をしていたから、いろんな地域の料理を食べている。場所としては違うが、似たような料理はある。
「砂漠地帯ってことだと似たような料理があるんでしょうねぇ。僕らのほうではサティと呼ばれてましたが。」
「あれ、ビールに合うよなあ。」
「僕、その頃は未成年だったから、ビールは体験してないな。そう考えると、もう十年くらい前になるんだね。」
「もともと、キラはビールは、あまり飲まないじゃないか。」
「そうだけど。アスランは、試した? 」
「いや、俺は試してない。カガリと一緒ってことは、虎さんと戦ってた時だろ? 俺は、そっちに出向いてなかったぞ。」
「ああ、そうか。・・・・というか、虎さんって、あの頃からおもしろい人だった。僕らを拉致してくれちゃってさ。でも、返してくれるんだよ。」
「そういう人だと思うけど? 」
 その後、キラはバルトフェルトと戦って、撃ち破った。それでバルトフェルトは片手片足を失ったのだ。そう考えれば、拉致して殺していれば、そうはならなかったはずだ。どちらも戦うのが仕事だったからな、と、バルトフェルトはおっしゃってキラたちと合流してくれた。今は、趣味と道楽でテロリストをやっているので、気にするな、とか、おっしゃるのでキラもスルーしている。ちなみにアスランも、その頃はバリバリの敵で、キラと戦っていた頃だから、キラの日常は知らない。
「僕も、そういうの食べたいな。」
 爾燕を厨房から呼び出してリクエストしたら、中東料理? と、首を傾げられた。こちらも経験がない地域の料理らしい。
「いえ、爾燕さん、そちらの料理にサティとかあるじゃないですか。あれですよ。キラくんは、砂漠料理を食べたいそーなんです。」
 八戒が、そう言うと、はいはい、と、厨房に戻って、ちょいちょいと仕上げてくれた。多少の香辛料の違いはあるが、サティとヨーグルトのサラダあたりが出てくる。砂漠は乾燥しているので、さっと焼いたものか、よく煮込んだスープなんていうのがメインになる。
「煮物は明日になるが、どーする? キラ。」
「食べたい。紅もリクエストすれば? おうち料理なんでしょ? 」
「それならモモを作ってくれ、爾燕。あとはチキンカレーかな。」
「それなら、お安い御用だ。・・・・明日は砂漠料理を出すとするか。」
「モモって果物じゃないの? 紅。」
「違う違う。リジェネの言う果物のほうじゃなくて水餃子というか肉まんみたいなものだ。」
「じゃあ、明日も来なくちゃ。」
「来るだけじゃなくて仕事手伝え、リジェネ。」
「やだっっ。」
「それなら、とりあえず出勤して明日の晩御飯として、お持ち帰りしてください、リジェネくん。そしたら、ニールも楽が出来ます。」
「ああ、それはいいかも。」
 リジェネに接客なんて無理なんで、あえて仕事はさせていない。ニールのフォローはしているが、それだけだ。
「サテ懐かしいな。」
「うわぁーごくーーーーっっ。全部、食べちゃダメだってぇ。」
「俺の分がないじゃないかっっ、孫悟空っっ。」
 用意してもらった串焼きは天津飯を食い終わったおサルさんが、ばくばくと消費してしまった。せっかくの料理なのにぃぃぃーーーと、キラと紅が暴れるので、再度、爾燕が作り直す羽目になっている。もちろん、坊主とカッパは、自分の分は確保して味見している。カッパに到っては、女房のイノブタに、あーんしていたりする。



 日が傾いたので、そろそろ移動するか、と、クルマに戻った。時刻は、まだ六時になるかならないかで、時間に余裕がある。目的のレストランまでは半時間ということだから、それなら、プラプラ街歩きでもして時間を潰そうか、ということになる。
「ウインドショッピングでもするか? 」
「まあ、散歩だな。これといって欲しいものもないし・・・」
「悟空の夜食はいいのか? ニール。」
「大丈夫だ。米は炊いてあるから、カレーとかハヤシのルーで、なんとかなる。たぶん、爾燕さんが食べさせてくれてるから夜食はいらないと思う。」
 ニールが留守をしている時は、店で爾燕が食べさせてくれている。以前は、本宅に監禁一ヶ月とかあったので、そういう連携はできているのだ。今夜は中華になっているだろうから、明日は和食メニューかなあ、と、ニールは予定を考える。そこへ爾燕からメールだ。明日、店も砂漠料理にするから、ちょいと手伝ってくれ、という内容で、肉まんを包むのが大変だから手を貸して欲しいということだ。もちろん、寺の晩御飯も、これを提供される。
「明日、砂漠料理だって。」
「は? 」
「焼いたトカゲか? それともヘビか? ニール。」
 刹那にとっての砂漠料理というものは、そういうものらしい。まあ、サバイバル実践な生活をしていたチビテロリストには、それもご馳走だったとは、ニールも聞いている。聞いているが、ニールは作りたくない。
「いやいや、刹那さん? 俺、トカゲとかヘビなんて捌けないから。違うよ。肉まんするから包んで欲しいんだってさ。悟空が食うとなると、ものすごい量だもんなあ。」
「それは、どーいう料理なんだ? あのコンビニに売ってるやつか? 」
「それとは違うんだろうな。包むとなると手間がかかるから、爾燕さんだけだと大変なんだと思う。皮から作るのかな。」
 手筈もだが、どこで作るのかもあるので、とりあえず電話してみることにした。爾燕曰く、「モモ。」という爾燕たちの地域の肉まんというか餃子のようなものなので、包める人間が必要なのだそうだ。餡と皮は爾燕が作成するので、昼一番から店に来て手伝って欲しいとのことだ。細かい細工が必要なものは、やはり人手が欲しいので、たまに爾燕からニールに頼んでくることもある。
「わかりました。じゃあ、一時ぐらい? ・・・はい・・・はい・・伺います。・・・ええ・・・ということなんで、おまえら、明日、午後からフリーな。俺、手伝いに行って来るから。」
作品名:こらぼでほすと 散歩10 作家名:篠義