protection and attachment
翌朝。
熱も引いたコナンへ灰原がため息と共に言った言葉は、コナンの首を傾げさせた。
「江戸川君も大変な人たちを釣り上げちゃったわね。ま、優秀な人達な様だから、せいぜい利用なさいな」
「はぁ?? オメェ、なにわけわかんない事言ってんだ? ってか、治療、ありがとな。助かった」
無邪気に告げるコナンに、自分はどれだけ惹かれ続けるんだろうと、灰原は実る事が無いであろう自分の恋心に溜息を吐くしかなかった。
黒の組織を壊滅するまで、一人の名探偵とそれを守護するFBIと公安のエースによる丁々発止は続く。
キューピットの矢が、はたして少年の胸を射る事はあるのか。
それは、神のみぞ知る。
了
2016.07.20
作品名:protection and attachment 作家名:まお