二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

機動戦士ガンダムRSD 第21話 蒼天の剣

INDEX|1ページ/5ページ|

次のページ
 
月軌道近くでは、ジュール隊と哨戒任務に就いていた遊撃艦隊が交戦に入った。
1隻のサラミスは、地球軍艦隊に向け連装メガ粒子砲を連射していた。
その傍らで破壊されたゲイツRが爆発した。
ユーピテルのビームマシンガンの弾幕を突破しようとした1機のゲイツRは、ビームが直撃し撃墜された。
1機のユーピテルは、ビームライフルの直撃を受け撃墜された。
遊撃艦隊は、対空火器で弾幕を張っていた。
3機のゲイツが立て続けに撃墜された。
 イザーク少佐は、リトラクタブルビームガンを連射し1機のユーピテルを蜂の巣にし撃墜した。
ディアッカ少佐は、大型ビームライフルを連装キャノンモードにして1機のユーピテルへ撃ち撃墜した。
 月からは、その閃光が見えていた。

            ※

 ユーラシア連邦の首都であるブリュッセルにある大統領府の大統領室では、ジブリール大統領が憤慨していた。
「一体どうなっているのです?」
 ジブリール大統領は、ユーラシア軍の弱さに反吐が出そうだった。
「それは、君だって知っているだろう。
プランの準備がまだ完全に整っていたかったところへもってきてあの襲撃。
それでも君の言うとおり強引に開戦してみればこちらの攻撃は、全て躱されあっという間に手詰まりだ。
これでは、あっちこっちで民衆が跳ねっ返りごり押しで結んだ同盟が綻び始めるのも無理はないさ」
 将軍は、ここまでの経緯を説明した。
「私は、そんな話が聞きたいのではない」
 ジブリール大統領は、そんな解りきった話を改めて聞く気はなかった。
その言葉に将軍は、少々驚いた。
「私は、そんな現状に対してあなた方がどんな手を打ってらっしゃるのかを聞いているのです」
 ジブリール大統領は、そんなことなど想定内でありそれに対し軍がどう対処しているのかが聞きたかった。
将軍は、対策を討てるほどの余裕がないとは言えなかった。
「ナチュラルを倒せ滅ぼせやっつけろとあれだけ盛り上げて差し上げたのにその火を消してしまうおつもりですか」
 ジブリール大統領は、そういうとウイスキーが入ったコップを叩き置いた。
「大統領閣下」
 将軍は、何とか落ち着かせようとした。
「弱い者は、どうせ最後には力の強い方に付くんです。
勝つ者が正義なんですよ。
ユーラシア西側のような現状をいつまでも許しておくからあちこちで跳ねっ返りが出るんだ」
 ジブリール大統領は、立ち上がり民衆のデモを制圧するように言った。
「だが我等とて手一杯なのだ。
だいたい閣下直属のファントムペインだって大した成果は、挙げられていないじゃないですか」
 とうとう将軍も堪忍袋の緒が切れて強い口調で指摘した。
「ですから」
 その時ジブリール大統領は、何かに気付いた。
「そうだ、オーブですよ」
 ジブリール大統領は、オーブ連合首長国を挙げた。
将軍は、ジブリールが何を言っているか分からなかった。
「あの国は、ヤキン・ドゥーエ戦役後期のころから我々の陣営だ。
そして再建された戦力は、なかなかなもののはず」
 ジブリール大統領は、オーブの軍事力の高さを確認した。
将軍も肯定した。
「黒海には、彼等に行ってもらえばいいんですよ。
同盟国の責務としてコロニー軍を追っ払いに。
もはやあの国にNOは、言えますまい。
一部では、秘匿していたアークエンジェルがフリーダムを搭載して発進したという噂も流れてますし」
 ジブリール大統領は、同じくファントムペインで最終手段のアークエンジェルとフリーダムガンダムの活躍にも期待していた。

               ※

 オーブ連合首長国のオノゴロ島にある軍令部の作戦室にトダカ一佐などが呼ばれた。
「とうとう派兵要請が来たか」
 カガリ代表は、代表机に両肘を立てて座っていた。
「場所は、黒海だ。
ところで僕との約束は、覚えているよね?」
 ユウナは、そういうとカガリに顔を近づけた。
「ああ、覚えている。
旗艦は、タケミカズチ。
総司令官は、ウナト・エマ・セイランを任命する。
そして私と約束してほしい」
 カガリがそういうとユウナは、面白そうな表情をした。
「コロニー軍の排除に失敗し派兵艦隊に甚大な損害を与えた場合国家反逆者としてお前を拘束する」
 カガリは、恫喝するように言った。
「良いよ。
どうせ僕らの運命は、決定事項なんだ。
いくら死神だろうが皇帝だろうが決定事項を変えられないさ」
 しかしユウナは、能天気に答えた。
カガリは、ユウナの能天気さで頭痛が出てきた。
「僕が帰ってくるころまでには、その口調も直してよ」
 そういうとユウナは、作戦室から出て行った。

                ※

 ドゴス・ギアのとある士官室ではキグナン少尉、シーサー少尉とコール曹長が話しをしようとしていた。
しかしその話題にコール曹長が驚いた。
「バカ。
声が大きいって」
 驚きの声を上げたコール曹長をキグナン少尉が落ち着かせた。
「す、すみません」
 コール曹長は、即座に謝った。
「でも急に女の子にされたいことを聞かせてくれと言われましても」
 コール曹長は、話題の内容に困惑していた。
「そうは、いうけどやっぱりあるだろ?
一緒にいるだけじゃなくて女の子にしてもらいたいことがさ」
 キグナン少尉は、女の子にしてもらいたい願望を何とか聞き出そうとしていた。
「そうそう。
例えば撫でられたいとか踏まれたいとか」
 シーサー少尉がたとえ話を言った。
「ふ、踏まれたい?」
 コール曹長は、シーサー少尉の発言に困惑した。
「俺には、理解できないが世の変態どもの中にはそれで興奮するやつがいるからな」
 シーサー少尉は、冷静に自分は違うといった。
「そういわれてみればそうですね」
 コール曹長もそういうことを聞いたことがあるしそれ専用の風俗が存在していることも知っていた。
「でも俺たちには、世界が違うか」
 キグナン少尉は、自分たちには理解不能の世界だと言った。
「そうですね」
 コール曹長も異論は、なかった。
「それで本題の方だけどお前は、女の子に何してもらいたい?」
 シーサー少尉が本題に再突入した。
コール軍曹が真剣に考え込んだ。
「やっぱり癒されたいかな」
 コール軍曹が答えを出した。
「いいな。
俺も荒んだ心を優しく包み込んで癒してもらいたいぜ」
 キグナン少尉がコール曹長の答えに同調した。
「キグナンは、確かに荒んでるからな」
 シーサー少尉は、キグナン少尉の言葉にうなづいた。
「そうなんですか?」
 コール曹長は、思わず聞いてしまった。
「そうなんだ。
常に女性が近くを通るとラッキースケベが起これと祈ってるんだ」
 シーサー少尉がキグナン少尉の秘密を暴露した。

                ※

 ガーティー・ルーの最適化ルームでは、3人の最適化が行われていた。
「記憶というのはあった方が幸せなのか、ない方が幸せなのか。
時々考えてしまうな。
戻ってきたときのステラは、戦闘兵器ではなく普通の恋する女の子の顔をしていた」
 ネオ大佐は、最適化の作業を見ながらそんなことをつぶやいた。
「そうですね。
ちょっと強く印象づけられてるようですが。
まあ、任務には支障はないでしょう」