機動戦士ガンダムRSD 第21話 蒼天の剣
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オーブ艦隊は、α艦隊に艦砲射撃を行った。
α艦隊も反撃に副砲とミサイルで迎撃した。
「取り舵30。
主砲の射線軸を取る」
マーカー艦長の命令にミハイル副艦長が驚いた。
「海峡を塞がない位置に来たら薙ぎ払う。
まだ後ろにあの2隻がいるはずだ」
マーカー艦長は、雑魚に長い時間を取るのは下策と考えた。
「はい」
ミハイル副艦長もマーカー艦長の考えが分かった。
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サオトメは、2機のM1アストレイがビームライフルを撃ちながら迫っているのに気付いた。
ガンダムサイガーMK-2の左手にカスタム・ビームザンバーを持たせると1機目を縦に真っ二つに切ると2機目を横に真っ二つに切り撃墜した。
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ユウナは、戦況の悪さに憤慨していた。
「何をしている。
敵のマン・マシーンは、たったの2機だ。
どんどん追い込め。
モビルスーツ隊全機発進」
ユウナは、タケミカヅチに搭載してある全モビルスーツの発進を命令した。
「いやそれは」
トダカ一佐は、直掩機としてある程度の数は残しておこうと考えていた。
「1機ずつ取り囲んで落とすんだよ。
そうすればいくらあれだって落ちる。
これは、命令だぞ」
ユウナの命令にトダカ一佐は、反論できなかった。
タケミカヅチから全モビルスーツが発進した。
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ガーティー・ルーの艦橋では、ネオ大佐が戦況を見ていた。
今度は、エクステンデットの3人を見た。
3人とも待機命令で暇そうにしていた。
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1機のモビルアーマー形態のムラサメは、モビルスーツに変形するとビームライフルでガンダムサイガー改を攻撃した。
しかし回避された。
「あたるかよ」
そこに別のモビルアーマー形態のムラサメが撃ちながら接近してきた。
サイジョウ元帥は、攻撃を回避するとメガ・ビームライフルでムラサメを撃墜した。
「技量は、あの時と変わらないか」
サオトメは、敵パイロットの技量を分析しながらM1アストレイに接近するとカスタム・ビームザンバーで上下真っ二つに切り撃墜した。
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α艦隊に搭載してあるガイヤス・ギヤのパイロットたちも待機命令を受けており暇そうに出撃命令を待っていた。
「主砲、軸線よろし」
ミハイル副艦長が主砲発射準備が完了したと報告した。
「よし、起動。
照準、敵護衛艦隊」
マーカー艦長が照準を定めた。
「了解」
ミハイル副艦長が答えた。
「主砲起動。
照準、敵護衛艦群。
プライマリ兵装バンクコンタクト。
出力定格。
セーフティ解除」
ハンナ大尉が起動手順を唱えた。
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それは、オーブ艦隊も気付いた。
「敵艦、主砲発射態勢」
タケミカズチのオペレーターが報告した。
「回避。
面舵20」
瞬時にトダカ一佐が命令した。
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その時サオトメは、敵の増援に気付きリーンホースJr.に戻りながらブリッジ付近にメガビーム・ライフルを撃った。
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それは、リーンホースJr.でも確認できた。
「回避取舵30」
マーカー艦長が命令を出した瞬間メガ・ビームライフルのビームは、リーンホースJr.のブリッジを狙って接近していた別のビームと相殺した。
主砲は、無事発射できたが艦が回避行動をとったため敵艦隊には命中しなかった。
ブリッジにビームが接近していたのに気付かなかったことに皆は、恐怖した。
「何だ?
何処から」
ミハイル副艦長は、少々パニックになった。
するとその犯人が姿を現した。
「何だ?」
ミハイル副艦長は、初めて見る敵に慄いた。
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「やっと姿を現したな、キラ・ヤマト」
サオトメは、キラとの再会を喜んでいた。
作品名:機動戦士ガンダムRSD 第21話 蒼天の剣 作家名:久世秀一