更新日時:2016-11-13 02:28:40
投稿日時:2016-11-13 02:24:39
十月革命
著者の作品紹介
藤村の家に帰れと言われ、孤軍で籠城する静。静の部屋の前に座り込む航。その間も、みんなに注がれ続けた四者四様の視線と言葉と態度。
一時休戦。ただ一人、あれから姿を見せてくれていない人の存在が気にかかる。あの人は、冷たい視線も、罵る言葉も、重い拳も、くれなかった。
「会長は?」
「奈緒子さんなら、石段下にいるよ。すぐ戻るって」
「そっか、サンキュ」
「行くの?」
「行かなきゃ……な」
一時休戦。ただ一人、あれから姿を見せてくれていない人の存在が気にかかる。あの人は、冷たい視線も、罵る言葉も、重い拳も、くれなかった。
「会長は?」
「奈緒子さんなら、石段下にいるよ。すぐ戻るって」
「そっか、サンキュ」
「行くの?」
「行かなきゃ……な」