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少しの淀みもなく
切り出す会話

瞳は
電源を切った携帯へ置いたまま

いつもの軽口で
しばらく会話を続けながら

六条千景は

やがて
遠く
寝転がった窓の外を
池袋へと続く空を見て


待ってろおっさん


俺だって
いつかあんたんとこへ
車ごと
突っ込んでやんよと思い
そうしたところで
それを
難なくかわすだろう男の事を考えて

電話口の向こうの女に
ろっちー
あんたちっともあたしの話聞いて無いでしょと

怒られて

ごめんごめんと
散々
謝るハメに


なった